「入院定期検診」が癒やしの場に 永井至正

 この病気、術後の生存率は五年を超え、この国は世界でも断トツの一位という。その五年が過ぎたので、不安を覚えながら、自ら入院精密検査を受けることにした。指定の日に足立区の柳原病院に行った。ナース・ステーションに立ち寄ると、あのとき(手術時)世話になった看護師が「あっ!」と言って駆け寄ってきた。今はこの病棟の看護師長だという。「元気そう、大丈夫よ、まかして」と笑顔が和ませてくれる。ここまではご満悦の僕だったが、腹部検査のため大量の下剤を飲むことに。それからが大変、徹夜でトイレへの往復十数回。心身しょぼくれ、所在なく天井の模様などに目をこらしていると、真夜中、アラフォーぐらいのナースがタイムリにーベッドの側に。頑固で一家言のある親父をあやす娘のように対応してくれた。こんなことなら、ここにずーっといてもいいな、と思いながら帰り際、挨拶に行くと「またどうぞ!とは言えないけど~」と微笑さえ浮かべて、バイバイと手を小刻みに振ってくれた。ここは文字通り「患者ファースト」、ホスピタリティー細やかな癒やしの場に見えた。   

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