展望なき政府の場当たり政策 『赤旗・潮流』

北海道にしようか、沖縄にしようか・・・。知り合いが悩んでいました。せっかく安く旅行できるのだからと周りにせっつかれ、自分も乗り遅れないようにと焦って計画を立てて▼世はGo TOだらけ。「トラベル」は大手旅行会社が連日の大宣伝で旅情をそそる。「イート」もあの手この手で飲食店に客を呼び込む。今週には商店街の活性化をはかるキャンペーンも始まります▼官民あげての事業。コロナ禍で落ち込んだ需要を喚起するためといいますが、これでいいのかという疑問も募ります。実際、制度の不備が次つぎとあらわになり、不公平感もひろがっています。世論調査でも評価は割れ「トラベル」を利用したくないと答えた人は半数近い。感染拡大を懸念する声も大きい▼いまの迷走をみていると、現場の声を聞かず、上から推し進めた政策の弊害がくっきり。なによりも、ほんとうに困っている人たちの支えになっているのか▼コロナによる解雇や雇い止めは6万5千人をこえ、失業者は増えつづけています、商店や会社の休廃業も最悪のペースとなり、日々の食事にも困窮する家庭や学生も。命の重さをてんびんにかけるような格差が拡大しています▼これまでの構造を変えなければ、不平等・不公平の状況は悪化するー。ノーベル経済学賞の転換を呼びかけます。危機をのりこえた先に、どんな日本をつくるのか。展望なき政府の場当たり政策に振り回されていては、国の旅先はみえてこないでしょう。(2020・10・20)

続きを読む