貧困や格差が課題のバイデン氏 『赤旗・潮流』

米国を定義する言葉は何か? それは「可能性」。ここではすべての人に夢を実現するチャンスが与えられるべきだー。大統領選の勝利演説でこう語ったバイデン次期大統領。直面する課題は経済格差の是正です▼その手段の一つとして期待が高まるのが、学生ローンの返済軽減措置です。上院民主党のシューマー院内総務と進歩派議員は共同論評を出し、学生ローンの大幅帳消を提言。就任初日に大統領令を出して「債務の時限爆弾」から国民を開放するよう促しました▼中西部シカゴにある大学を取材で訪れたことがあります。ひときわ目立ったのは銀行が校内に設けた融資相談窓口。学費が高い米国で学生ローンが日常生活に溶け込んでいる様子がうかがえました▼米国全体の学生ローン残高は約167兆円。約4400万人にのしかかります。多額の借金を抱えて社会に出る学生たち。就職難や失業がきっかけで返済に行き詰まり、人生設計が狂う人が後を絶ちません▼一部でも軽減すれば多くの人が手取収入を増やし、起業できる人も現れ、格差の縮小につながるー。シューマー氏らは学生ローンの重圧を取り除くことこそが「最も効果的な経済刺激策だ」と強調しました▼学生ローンは、自らの学びを社会に還元し夢をかなえようと努力する人たちの「可能性」を奪ってきました。学生ローン帳消しを求める進歩派の支援も受けて史上最大の票を得たバイデン氏。貧困や格差の解消を一票に託した有権者にどう答えるかが問われます。(2020・12・13)

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