中高年のひきこもり問題『赤旗・潮流』

優しいひびきにを感じます。「こもりびと」と言う言葉。ひきこもりのことを指します。神奈川県大和市が温かみのある呼び方をと名付けました。今や100万人を超えていると調査結果が出ています▼中でも増えているのは中高年のひきこもり。61万人を数えます。80代の親とともに50代の子が孤立していく「8050(はちまる。ごーまる)問題」が起きています。NHKが”こもりびと”と銘打って。ひきこもりを考える企画を展開しました▼中高年のひきこもりと切り離せないのは労働環境です。非正規の不安定雇用や失業、激しい競争。パワハラ。尊厳を傷つけるような実態がひきこもりの要因になっています。動けなくなり、部屋や家から出られなくなる。そんな状態が数年から30年、40年と続きます▼「ひきこもり死」という深刻な事態も生じています。親が施設に入所したり、亡くなるなどして、独りぽっちになり生きる気力を失い、食べることもなく衰弱して死に至るのです。全国の自治体によると、「ひきこもり死」の危険があると推定されるのは300件以上となっています▼自ら自治体に相談に来たのは15・6%、支援を断った例が72%という調査も。働いていない負い目を感じているからです。家族や行政が差し伸べられる手は・・・▼「おはよう」「ただいま」と日常で掛ける一言の大切さ。家や職場ではない、もう一つの居場所の確保も訴えられています。そして何より求められるのは、”自分を責めなくていい”社会の実現です。 (2020・2・2)

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