詩集 「ロ号33番」永井和子 ー37ー

【毛糸あむ夜】

あみかえす古毛糸の目に
更けた夜がしのびこむと
あみ針の先に星が光る
チカチカと走る針の先が 
いやに静かな隣の部屋を気にしている

「また毛布を脱いでいないかしら?」

小さな寝息が二つ
安心が一つ
そっとあみこまれて
古びた毛糸がふくらんでいく
   (640919)
angai.jpg


 
 

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