ジェンダー平等を求めるうねり 『赤旗・潮流』

残り2㌔の大逆転劇となった今年の箱根駅伝。最終区、追い上げ追い越す選手を伴走車から鼓舞していた駒大監督の檄が話題になりました▼「男だろ!」「やったよ、男だ」。ここぞの場面で活を入れるために使ってきたといいます。部の伝統なのか『駅伝・駒澤大はなぜ、あの声でスイッチが入るのか』という本までだしています▼ネット上では監督や選手への賛辞とともに厳しい意見も。違和感がある、今どきこんなことを言うんだ、精一杯頑張る姿勢に男も女もないと思う・・・。しかも回りも同調し、アナウンサーが「男をあげた」、選手も「監督を男に」、新聞は「名文句」ともちあげて▼まるで昭和の時代に逆戻りしたような感は正月の特番でも。トーク番組でゲストにまだ独身かと聞いたり、男を立てるように説いたりする司会。古びた男女観をもっともらしく口にするお笑い芸人も。男のために尽くす女性をけなげと描くドラマと、あげればきりがありせん▼いまだ覆う古色蒼然とした価値観や性差による不平等。それは政財界に顕著に表れています。元日の日経新聞に載った「経営者が占う2021年」にずらりと並んだ40人はすべて男性。政治の世界も男が目立ち、政権党からは女性をおとしめる発言が絶えません▼一方でジェンダー平等を求めるうねりはこの遅れた国でも確かに。これまでまかり通ってきたことにも声があがり、そのひろがりは社会を動かしています。男らしさや女らしさではなく、自分らしく生きられる世の中へ。(2021・1・7)

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