メルケルと菅首相 この違い 『赤旗・潮流』

国や自治体のリーダーが自ら汗をかき、自ら難しいこともやる。だから。みなさんも協力してくださいというメッセージがないと。このことが私は極めて重要だと思う▼政府のコロナ対策分科会の尾見会長が緊急会見で強調していました。自粛や要請を求めるだけでなく、まず範を垂れよ。同様の発言は日本医師会の中川会長からも。多数での会食や宴会をくり返し、批判されても開き直る。そんな政府や自民党への苦言ともいえます▼菅首相が1都3県に1カ月間の緊急事態宣言を出しました。今回の感染拡大を招いたのは明らかに政府による人災。旅行や会食を促して蜜をつり、専門家らの勧告も無視する。医療機関や検査体制の拡充も、実効性ある対策も打たず、自己責任を押しつけてきた結果です▼その間に失業や廃業は増え続け、昨年の飲食店の倒産は過去最多に。すでに適切な医療を提供できない、受けられない事態が起き、コロナ感染によって自宅や施設で亡くなる人が急増しています▼感染を減らし命とくらしを守るためには、検査の強化や十分な補償が欠かせません。そのうえで、いま求められているのは危機を共有し、この難局をともに乗り越えようとする政府の真剣な姿勢でしょう▼ドイツのメルケル首相は新年の演説で、コロナで家族を失った人びとに心を寄せ、医療従事者らに感謝を述べました。誰ひとり孤立させない決意を込めて。菅首相から聞こえてくるのは無反省と国民への制約、心にとどかない言葉ばかりか・・・。(2021・1・8)

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