すでに命の選別が始まっている 『赤旗・潮流』

新型コロナウイルス患者の自宅療養者数が3万人を超えました。必要な治療が受けられないまま重症化し、自宅で死亡する人が相次いでいます▼「これ以上、事態が悪化すると、トリアージ(治療の優先順位を決める)をしなければならない」と日本医師会の中川敏男会長。テレビ画面には「若い人に人工呼吸器を」と延命を断る高齢の患者の姿が映し出されます。すでに命の選別が始まっているとしたら、悪夢です▼そんな中、政府が通常国会で成立を狙っているのが特別措置法や感染症法の「厳罰」新設です。中でも入院を拒んだ感染者に刑事罰を科すとは上記を逸しています。問題は入院したくてもできないことなのに、手当が必要な患者を鞭打つような仕打ちです▼この方針に呼応するかのように、一指のメディアは感染が増えているのは自宅待機の患者が出歩いているからだと報じます。自宅療養者への生活支援はどうなっているのか、想像力は働かないようです、感染拡大を国民の責任にしたい菅政権には好都合でしょう。一方自宅療養者には何の治療も施されないことを指摘する報道も。つまりほったらかしです▼日本医学界連合は感染症法の「罰則」新設に反対する緊急声明を発表。理由として、過去にハンセン病で患者・感染者の強制収容が法的になされ、著しい人権侵害が行われたこと、罰則を科すと検査を受けない人が増える可能性を指摘しました▼密告、相互監視、強制隔離・・。脅しで国民を支配する恐怖政治の到来ゆるすまじ。(2021・1.19)

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