帰路に着く足取り軽く そこは永田医院
僕がこの世で嫌いなのは、医者と弁護士。それは彼らの言動が、とかく「上から目線」で、しかも事務的、教条的なお方が多いからだ。だがここは違う。2018年の9月にリニューアルしたというこの医院。こじんまりしているが、木の香も匂わんばかりの清々(すがすが)しさが心地良い。そして、待合室横の壁には地元の主婦たちの工夫をこらした「絵手紙」がずらりと掲示されている。
この日は年に一度の「定期健診」。白衣を着ない、ノーマルな服装の若き院長と看護師のテキパキとした、流れるようなリレーと気配りが安心感を与えてくれる。若さあふれる受付事務職女性の真顔の中にも微笑み絶やさない応対に、帰路に着く足取りも軽く、ときに覆いかぶさってくる「病」への憂いもスーッと忘れさせてくれる。かかりつけ医として選んだ所以がそこにある。(永井至正)
