12月に戦争を考える㊤

長崎平和研究所が五年ごとに続けている高校生の平和意識調査(東京新聞ー06年11月20日付)の記事を読んで驚き、衝撃すら覚えた。今年、広島、長崎に原爆が投下された年月日を正しく答えた高校生の割合が三割を切り、調査開始以来最低となったという。

  「何の日だっけ、12月8日って」

それだけではない。太平洋戦争が終わった年月日の正答率も過去最低の二割弱。十年前九十二年の五割弱だったことからみると若者の戦争への関心の低下はおそるべきものだ。

終わりを知らなければ、始めは推してしるべしである。今年も間もなく六十七回目の開戦記念日、十二月八日がやってくる。東京は若者たちのメッカ・原宿で聞いてみればいい。「なんだっけ、十二月八日って」との答えが返ってくることは想像に難くない。

今年は、使いたくないが元号でいえば昭和八十三年。実戦現場体験者は大正ふたケタ生まれの八十代、何らかの形での戦争体験者は昭和ひとケタ生まれの七十代である。戦後六十三年を越えて戦争を語り継げられるひとの高齢化は急ピッチだ。あと十年、十五年したら、日本人はほとんど戦争を知らない世代になる。

  12月8日を迎えるにあたって

憲法が変えられようとしている今、体験者でなくてもあの痛恨の戦争を次の世代に語り継げる人間を育てる手立ては急がなければならない。この思いは十二月八日を迎えるにあたって切である。(永井至正)

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