コラム「朝の風」 高倉健さん偲ぶ

 高倉健さんは205本の映画に出演した。遺作の「あなたへ」は、、降旗康男監督と組んだ20本目で、21本目を準備中だった。「残念のひとことです。来春の撮影を楽しみにしていましたができなくなりました。無念です」。(しんぶん「赤旗」コラム「朝の風」14・11)

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    高倉、降旗コンビ「ホタル」の気骨
 
 監督が高倉さんの急逝によせたコメントは、やっと出したひとことのようで切ない。
 2人のコンビの作品で思い出すのは、2001年の「ホタル」である。高倉さん演じる特攻隊兵士の生き残りが、病気で余命の知れない妻と愛情に満ちた生活を送りながら、一つの決着をつける。それは、妻のかっての許婚(いいなずけ)だった亡き朝鮮人特攻兵士の遺品を韓国の遺族のもとに届けることだった。しみじみとした味わいの中に、日本軍国主義の残酷さが静かに照射される。”兵士たちの張り裂けんばかりの胸の中を、ひとすくいでも表せたらー”それが監督の願いだった。
 高倉さんは、この作品について、「今、語り継がないと忘れられてしまうようなことも”映画”なら残していけるんですよね」とのべている。公開初日には、「俳優として一生懸命身を軋(きし)ませました。気骨のある作品に出演できたことを誇りに思っています」とメッセージを寄せた。
 日本映画史に刻まれる名作を今一度かみしめたい。(紅


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