
木下町の満鉄社宅で
神田誠之(14回生)
ある日、父は窓からの隙間風を防ぐため新聞紙で目張りをした。その深夜のことである。子供部屋に一緒に寝ていた小姉(友子)が、気持ちが悪いといって泣き騒ぎだした。大姉(愛子)は驚いて、両親の寝室に注進に及んだ。それからが大変。子供4人がバタバタと倒れ、苦しみ出した。まさに、一酸化炭素中毒で、死の寸前のハプニングであった。
その木下町の満鉄社宅に住んでいたころの日課は、毎朝お姉さん達のランプのホヤ磨きの手伝いがその一つだった。ランプは大小10個くらいあった。
ある朝、目を覚ますとパーッと電灯がついた。子供たちはみんなで「電気がついた! 電気がついた!」と布団の上で手をたたいて歓声をあげた。重労働のホヤ磨きは解除された。
大正5、6年ころのことである。
【注】写真 満鉄社宅

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