相手の気持ちに寄り添う大坂選手 『赤旗・潮流』

たたかいを終え、たたえあう選手たちに胸が熱くなることがあります。テニスの表彰式のスピーチも同じです。互いに思いやる気持ちが見え隠れする瞬間があります▼20日、大坂なおみ選手が制した全豪オープンにもありました。決勝で破れたジェニフアー・ブレイディ選手が「たぶん母は、テレビを見ながら泣いていると思います」と話しました▼それを受け、大坂選手は語りかけました。「お母さんのことを話していましたよね。きっと誇りに思っていますよ。家族、友人がみな誇りに思っているに違いありません」。相手の気持ちに寄り添う優しさがふんわりとにじみました▼今大会の大坂選手には芯の通った強さがありました。どんなに追い詰められてもあきらめず、力を出し切る。マッチポイントを握られてしのいだ試合もありました。3年前に初めて4大大会を制した後、重圧でしばしば自分を見失った姿がうそのようです▼「隔離期間に世界で起きていることを知り、いろいろな見方ができるようになった」。新型コロナで試合がない中、自身と社会を見つめた時間が自分を変えました。「私はアスリートである前に黒人女性」。昨秋の全米オープンで、黒人被害者7人の名入マスクを着け反差別を訴えたこともその一つです▼表彰式で主催者からたたえられたのもこのこと。「社会を少しでもよいものにしようとしているあなたの姿勢はすばらしい」。まっすぐな生き方、常に努力を惜しまない姿が多くの人を励まし続けています。(2021・2・22)
追記強いテニス・プレイヤーであるのみならず、社会性を持ち、あたたかく、ときにユーモアまじえたそのスピーチに魅せられる。日頃はフロリダ住まいというが、年に少なくとも3カ月くらいは日本に、おじいさんの居住する北海道に滞在すればいいのに。(写真は「赤旗」から)
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