詩集 「ロ号33番」永井和子 -38-

  【しあわせ】

大きな黒い眼は二つ
丸い手足の指は五本
あたりまえのそのことが
ときどきじんと胸にきます

生れるその瞬間には
ただ健やかな五体だけを願った
つつましい母の心が
いつか 日日の暮しになれてしまわぬように・・・

澄んだ瞳に映る世界は二つ
大空をとらえる指は五本
そのなにげないしあわせが
ときどき熱くまぶたに溢れるのです
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