「引きこもり」は犯罪予備軍ではない 東京新聞
川崎・登戸の20人殺傷事件、東京・練馬の元農林事務次官による長男殺害事件。二つの事件に共通するキーワードが「引きこもり」だ。(東京新聞・6月6日付「こちら特報部」)
事件の衝撃の大きさからか、引きこもりは「犯罪予備軍」で警戒すべき存在だとする論調がテレビのコメンテーターやネット上にあふれる。しかし、それはほんとうか。「こちら特報部」が集計したデータからも、実際に引きこもり当事者を支援する関係者の証言からも、否定する材料がそろった。(石井紀代美、片山夏子)
■デスクメモ
練馬の事件で、長男を視察した元農水次官に対し「製造者責任を取った」とたたえる声がある。出来損ないの子は社会の害悪となる前に親が殺せ、というわけだ。小子化対策で子どもをどんどん産めとうるさい政治家の皆さん、こんな恐ろしい釈迦で「どんどん産め」なんて無理です。(歩) 2019・6・6