さらに熱く憲法を詩う 終

<国民を疑う目>ピカリとカメラのレンズが光る/向かいのマンションの窓に望遠鏡が光る/電柱のかげからビデオカメラが光る/覗かれているのは市民、日本国民/軍隊の仕事だからという/軍隊の仕事が国民を護ることことだと信じているのかい?   命の重さ    一人の政治家が追い詰められて死んだ  真実を告白して楽になりたかっただろうに  だれかに助けを求めたかっただろうに  それを許さない冷酷な政治の檻  追い詰めらた人間はただ一言  「慙愧にたえません」と  命の重さ量る痛みもないしらっとした顔で   愛    あなたがわたしをスゴク好きで  わたしがあなたをスゴク好きでも  それは愛とよべない  ふたりの好きがひとつになって  世界じゅうのひとの心やさしくしたら  それがほんものの愛  あなたのなみだがキラリ光って  わたしのなみだがキラリ光っても  おれは愛とはよべない  世界じゅうのひとの希望光らせたら  それがほんものの愛  あなたがわたしに命かけて  わたしがあなたに命かけても  それは愛とはよべない  ふたりの命がだれかのために  世界じゅうのひとの命まもるために  それがほんものの愛 永井和子著「さらに熱く憲法を詩う」は今回で完結です。  

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さらに熱く憲法を詩う ⑮

<エレベーター>八階にいるエレベーターと一回にいるエレベーター/アメリカが指示ボタンを押すと/上からは自民党、下からは民主党、大急ぎでやってくる/私の階でぶつかって身動きとれずに悩んでいる/下に降りて憲法を縛ろうとする法案から自由になるか/上まで突き抜けて本物の民主主義を解放するか/どちらを選んでも国民主権の階へくるしかないのに    歯くいしばり病   永井和子 馴染みのドクターが言うことには 近頃「歯くいしばり病患者」が増えてますよ 年金を受け取るたび、あまりの少なさに 病院の支払い窓口であまりの高さに 母子加算削られて子どもをかかえた母親も みんな「歯くいしばり病」 六月、どっと押し寄せた住民税でも    格差社会のガクガク病 「下あごの骨がかなり傷んでますね」 そりやそうだろうさ ロクに食べさせてもらえず働かされて 「切開手術では直しきれないのですよ」 この国の政治と同じで あっちを切り捨てこっちを削り 「健康で文化的な生活」なんて、どこさ

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さらに熱く憲法を詩う ⑭

<何を守るのか>世の中には白も黒もあって 灰色もあって/どちらにもそれなりの言い分がある/それを教えるのが教育/政府が人の命より国家が大切と押しつけても/人の心はすぐには回れ右できない/だから「専守防衛」とか「核の力」とか言い出す/人間のいない「国」をどうやって守るのか   生きていて良かったと言える国に  こうのとりポストが開設されたその日  三歳の子どもが預けられた  預けた親の暮らしはどんなだったのか  助けを求める友人も知人もいなかったのか  病んで仕事の無い人の生活保護申請を拒否した  行政など当てにはできなかったのか  殺されなくて良かった 一つの命   文部科学省大臣殿  「君が代」を歌う時どれくらい口を開けているか  物差しで計るという  ついでに計測器で音量も計るそうな  そんな金とヒマがあるなら  わが身の心臓の熱量でも計ればいい  どれだけ子どもたちを愛しているか  どれだけ日本の未来を思っているか

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さらに熱く憲法を詩う ⑬

<還暦>六十年たったから還暦 定年退職だ/年金が支給されるのは五年先/それまでどうやって食べるか/自助努力だという/だから核兵器を持てという/戦争できる国にするのだという/「憲法」に定年退職があるなんて聞いてないぞ    どっちっち  永井和子 平和な国がいいですか 戦争する国がいいですか どっちっち とたづねられたら 九割の人が「平和」と答える だから尾ひれをつける 北朝鮮がミサイルを撃ってきてもいいですか いっそアメリカから核攻撃されてもいいかと聞けば? 核兵器を売るほど持っているいるのはアメリカだもの あなたは どっちっち?   オトナコドモ 自分の考えだけが正しいと信じている 自分のいうことは間違っていないという あんたの考えは偏っていると決めつける 人の命も 心も 金で買えると思っている 「美しい国」も金で買えると大見得をを切る 金で買えるのは戦争と死、沈黙だけだと 教わらずにきたオトナコドモが政治を動かす  還暦にはバラを贈る

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さらに熱く憲法を詩う ⑫

<悔しさの涙は>~二〇〇七年七月二九日 血の色をしている/目からにじみでるものではない/身体の真中、乳房のあいだを落ちていく/慣れてしまっては駄目だ/溺れてしまっては駄目だ/明日の朝にはひらく朝顔のように/いのち咲かせる潤いでなければ   ひらひらと手を 話の終わり頃 講師は言った 「自分が好き、と言える方、手を上げてみてください」 一瞬のためらいもなく 私は右手をひらひらさせた 上げられる手がゼロであることを期待して 次の言葉を用意していた講師は 口をへの字に結んで話をギクシャクさせた 昭和という時代があって 国家は根底から私を欺いた 戦争と殺戮と恐怖があって 少女は華やかな色を見なかった 国家が許容したいじめがあって 少年兵は首を吊った テエビと天皇家の復活 金の力と権力は等しくて マスコミはまたもや真実をおおい隠す こんな時代を六十年生きれば 自分を信じるしかあるまい 三十年、詩を書いてきて いまだに食える詩がつくれない 宝クジにもいい男にも当たらない ただの女だけれど 一瞬のためらいもなく 右手をひらひらと  hana300

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さらに熱く憲法を詩う ⑪

<集団自決>パワーハラスメントという言葉を知った/渡嘉敷島や座間見島で自ら命を絶った住民/「そういう教育だったからです」と古波蔵君/捕虜になるより天皇のために死ねという教育/言葉や雰囲気の暴力で追い詰められた住民の/「集団自決」という言葉を墨で塗りつぶすという/パワーハラスメントで娘は病み仕事を辞めた   憲法には顔がないから テレビでよく見る歌手や マスコミでつくられたタレントの顔はないから 私たち、ひとりひとりが顔になる ごく普通の人で、あなたのすぐそばにいて 年金や税金で困る時には一緒にオロオロし なんとかしようと汗を流す 起き上がったあなたが新しい憲法の顔になる   安倍首相の「美しい国」で 〇三年九十七人・・〇五年八十二人 ここ十一年で八六七人が死者が出た 年金で食えないなら貯金を使えと 発言したバカナ大臣がいる 働いても生活保護水準以下の賃金 その生活保護も窓口で門前払い 発展途上国の話ではない   ねがい 私には子どもが二人いる 男の子と女の子 四十をすぎているが子どもは子ども いつも輝いて生きてほしい 笑いながら橋ってほしい 何よりも 私より先に死なないでほしい 戦争なんかで、死なないでほしい 〔解説〕米軍が沖縄の渡嘉敷島と座間味島に上陸した昭和20年3月下旬、両島で起きた住民の集団自決について、大江健三郎氏らは、これら島に駐屯していた旧日本軍の守備隊長によるものだということを岩波新書に書いたことをめ…

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さらに熱く憲法を詩う ⑩

<礎(いしじ)の文字を>皺ぶかいてのひらが黒御影石に/刻まれた名前を愛しげになでさする/殺された身内の、自決させられた家族の名前/自分ひとり生き残った悔やみの泪でなぞる/米軍の再編強化をすすめると臆面もなく公言する/この国の首相の白い指がなぞる「美しい国」は/県民の祈りにかすりもしない   難民がゾロゾロ   永井和子 北朝鮮からポンポン船で忍んでくるわけではない イラクから戦火を逃れてくるわけでもない 介護支援に見放されて酸素吸入器をくわえている 療養ベッドが減って追い出されて行き場がない アパートが借りられずネットカフエで夜を過ごす 生活保護の窓口で突き放されて路上生活者になる 「美しい国」の難民は国のなかから湧いてくる   美しい国のカタカナ語 戦後レジームだのマニフエストだのと カタカナ語が好きな安倍君だが 暴力による嫌がらせ、パワーハラスメント わいせつ行為の強要、セクシャルハラスメント このカタカナ語はキライみたいだ 女性自衛官の訴訟を門前払い 従軍慰安婦は日本語なんだが 詩の冊子   『さらに憲法を詩(うた)う』   著者 永井和子 発 行 日 2007年10月10日

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さらに熱く憲法を詩う ⑨

きみは四つだった/きみは忘れない あの三月を/きみは三つだった/きみはわすれない あの八月を(きみはわすれない~草土文化発行『疎開保育園物語』より)       きみは忘れない  永井和子 きみは四つだった きみは忘れない あの三月を きみは三つだった きみはわすれない あの八月を 戦争を逃れて疎開した 埼玉郡平野村 保母たちに手をひかれて 妙楽寺まで六キロの道  さよなら あんころもち  またきて きなこ  ヘイタイサン ヤメロ  センソウ ヤメロ 保母たちはやさしかった おかあさんのように それでもねむるとき こっそり泣いた 保母たちはたくましかった おとうさんのように それでも夕焼けをみると ちょっぴり泣いた  さよなら あんころもち  またきて きなこ  ヘイタイサン ヤメロ  センソウ ヤメロ とうさんも かあさんも 死んだ アメリカの空襲で 家も焼かれてしまった アメリカの空襲で  さよなら あんころもち  またきて きなこ  ヘイタイサン ヤメロ  センソウ ヤメロ 八月、戦争は終わった まっ白なうそのように それでもねむると 空襲の夢を見る おとなたちは しらんかお からっぽの絵日記みたい それでも新しい朝に子どもは歌いだす  さよなら あんころもち  またきて きなこ  ヘイタイサン ヤメロ  センソウ ヤメロ きみは四つだった きみは泣かなかった きみは三つだった …

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さらに熱く憲法を詩う ⑧

街頭で税金や年金の話をしました。聞いた人から「国も、お金がないから仕方ないのよね」と言われた。とんでもない。軍事費にどれだけ無駄遣いしていることか、と訴えました。(札幌市・永井和子)   90式戦車の話 街頭で訴える 「一両十億円もする九○式戦車を、毎年何両も買い続けていること。しかも、重すぎて日本の道路も走らせられない、橋も渡れない。こんな無駄遣いをしているんですよ」。そして、最近つくったばかりの「憲法」の詩も紹介しました。   時給千円なら  時給千円にとプラカードを掲げる  青年労働者諸君  自衛隊基地のなかで錆びていく  九○式戦車は重量五十トン、一両十億円  高速道路の制限重量は四十トン、橋は二十トン  置かれた場所から動かせない戦車だが  百万時間働いたら、きみにも買えるかよ   九○式戦車の当たりクジは  かってアメリカとソビエト連邦が  戦力を競っていた頃  対ソ連用にと買わされた九○式戦車  一両約十億円、今年分も入れると三千億円  ソビエトが崩壊した今も買いつづけている  国民一人あたりの殺傷力は  宝クジより率がいいんでないかい

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さらに熱く憲法を詩う ⑦

<はこべの花は>かあさん かあさん はこべの花は/どうして萌えるの春の朝に/どうしてゆれるの春の風に/焼かれた土を いちめんの/緑に染める はこべぐさ/つめたい三月 風にゆれて/吐息のような花をひらく/泪のような白い花を    はこべの花は  永井和子  とうさん とうさん はこべの花は    どうして咲いたの春の朝に    どうして光るの春の風に    焼かれて炭になった声  追われて赤く燃えた川  つたえる三月 風の言葉  消さずにいてと花をひらく    夜明けのような白い花を    とうさん かあさん はこべの花は  何をささやく春の朝に  何をはこぶの春の風に  すべての いくさ消える日を  願って茂る はこべぐさ  明るい三月 風に笑う  歌うように花をひらく  いのちのしるしの白い花を

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さらに熱く憲法を詩う ⑥

樺太を望む宗谷岬に建立された「氷雪の門」この立派な大きな「氷雪の門」の傍らに、小さな碑がある。昭和20年8月20日、樺太の真岡郵便局で9名の若い女性交換手が迫りくる戦火のなか、使命感のもと職務をまっとうし、ついに自決した事実を知らせる慰霊碑「九人の乙女の碑」である。    ハマナス     永井和子  ハマナスの赤い花 白い花  オホーツクの海を見下ろして咲いていた  秋には赤い実に熟れて  噛めば甘酸っぱい香りがひろがる  ひろがるオホーツクの海の底から  聞こえてくる少女たちの声   ミナサマ コレガ サイゴノ ツウシンデス   サヨウナラ サヨウナラ    ハマナスの赤い花 白い花  オホーツクの海を見下ろして咲いていた  夏には緑の葉がゆれて  耳にひびく声かすかに消えていく  消えていく別れの声 海の底へと  六十年前の少女たちの声   ミナサマ コレガ サイゴノ ツウシンデス   サヨナラ サヨナラ  ハマナス

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さらに熱く憲法を詩う ⑤

早すぎると言われたが五月に種を蒔いた/暖かな陽射しにいっせいに芽を出した/双葉が本葉になり細いつるを伸ばした/つかまりどころがなくて風にふらふらしている/白いヒモを結んでやった/翌朝見たらしっかりヒモをつかんでいる/なぜわかるのだろう よりどころが <アサガオのつるは>   毎朝新しい顔が アサガオにもいろいろな性格があって 日の出が早い夏のカーテンを開くと さまざまな顔が目にとびこんでくる 紫やピンクや白、ときには赤いのもあって ひとつひとつにおはようと声をかけるのが愉しい 何度も声かけてもう一度見直すと きまって、新しく咲いた花がみつかる  アサガオの蕾は朝のひかりによって開くのではないらしいです。逆に、それに先立つ夜の時間の冷たさと、闇(やみ)の深さが不可欠である。(五木寛之)  「闇があるから光がある。」そして闇からでてきた人こそ、一番本当に光の有難さが分かるんだ。世の中は幸福ばかりで満ちているものではないんだ。不幸というのが片方にあるから、幸福っていうものがある。そこを忘れないでくれ。だから俺たちが本当にいい生活をしようと思うなら、うんと苦しいことを味わってみなければならない。(小林多喜二)

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さらに熱く憲法を詩う ④

独りで祖母の家に預けられた/学童疎開 ズックの靴を履いていたら/髪の毛が縮れていたら イジメ/みかん山の道を登って/群生する風草のなかに隠れた/風にゆれて色を変える風草の穂/戦争で殺された無数のいのちが光っていた <風草の記憶>   憲法が起き上がった あの戦争はアメリカが仕掛けたもの 南京虐殺も従軍慰安婦もウソと安倍首相が嘯いたとき 銃剣で突き殺され埋められた中国人が土の下から這い上がった 兵隊たちに凌辱されたオモニたちが悲鳴を上げた ガタルカナルで餓死した兵隊が枯れ枝のような腕をつき上げた 東京大空襲でヒロシマ・ナガサキで焼かれた母と子が 沖縄の島々で自決させられた住民が起き上がった わたしたちの血と涙で生まれた憲法が起き上がった   魚だって羽が欲しい 上流へさかのぼろうと跳びあがる コンクリートの堰にはね返されて落ちる 何度も、何度も 跳び上がっては たたきつけられる 川をコンクリートで塗り固めて 魚も産卵できない土木工事で大もうけ どこが「環境権」の新設だ   「美しい国」めざして オイチニ オイチニ 進め自民、公明、民主党 教育基本法つぶして国民投票法とおして 戦争できる「美しい国」へ オイチニ オイチニ 世界の非難あびるアメリカの先制攻撃 兵器を作ってうんと儲けよう 替わりに日本の若い命を使ってもらおう 自民、公明、民主党、みんな揃ってトテチテタ   ▼hana300より 〔解説〕①筆者は大阪府生まれ。…

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さらに熱く憲法を詩う ③

自衛隊が駐屯する真駒内基地に隣接するマンションに住んでいます。「南区九条の会」のお手伝いをするようになって、「憲法」が日常生活の中で見えることに気付かされています。   憲法を伝える 短い詩を発進 そのことをどう伝えたらよいのか、私にできることはないかと模索しました。その結果、簡単にきいてもらえて、使ってもらえる短い詩を作ることだと考えて、できるだけたくさんの短詩を発進しています。これは、改憲手続き法(国民投票法)が押し通されたときに作った、「川が消える」という題の七行詩です。   川が消える  永井和子 日本中の川はコンクリートの三面張り おまけに堰(せき)までいくつもこしらえて 川の流れが変わる土砂が溜(た)まる 川が流れを止めれば命が絶える 国民投票法という三面張りで 国民の声が堰き止められれば 憲法九条が危ない   パーぬきジャンケン ジャンケンすると半分くらいが残る もう一回ジャンケンホイで残ったのが三人 攻めてこられてからでは遅いと一人がグー 一つだけ気にいったからともう一人がグー 九条変えるのはダメと最後の一人だけチョキ 三人のうち二人がグーなら変えてしまえる パーぬきジャンケンの国民投票法

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さらに熱く憲法を詩う ②

祈りー精進川の川沿いの道/雪が溶けると春の散歩道になる/フキノトウが立ちツクシがならぶ/キタコブシが咲く行き止まりまで歩みを返す/この青い空へとんでいってしまった命ひとつ/帰っておいで 真っ白なキタコブシの花になって/私は元気でいるよ  永井和子   二十七年四月八日(この日当選された札幌市議会議員の岩村米子さんは11月21日亡くなられました) 手袋を二枚はめてもこごえる風に ハンドマイクの声もふるえる 真夜中、「勝ったよ!」 のひと声に涙がこぼれた 泥の雪をかきのけてこご凍れ雪に爪を立て ひとつひとつ拾い上げ確かめた緑の芽が いま、春の風に笑っている   真駒内基地 一見、平穏に見える 塀の上に穂先を並べる盗人返しがなければ タイル壁に沿ってニセアカシアの大木 広々した敷地内にはポプラ並木 クローバやタンポポの黄色 春爛漫 防衛庁が防衛省に格上げされて 待ってましたと広げられた正門   美しい六月の悪夢 街路樹のニセアカシアが 若葉をもやのように枝先にまとう 春を待ちかねた樹々や花々が まぶしく咲きそう六月 一瞬の閃光、基地の爆薬庫が火を噴いて 平和な街が六十年前の焼け野原に変る 想像もできない若者が笑いながら歩いている  ▼キタコブシ 雪の山道を歩いていると、時折木の上に積もった雪が、サラサラと落ちてきます。見上げると枝先には雪の綿ぼうしをかぶったキタコブシのつぼみが、冬の透き通った日射しをいっぱいに浴び、キラ…

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さらに熱く憲法を詩う ①

平和を守るために、大切なものが二つあります。知ることと、心動かされることです。永井和子の詩を聴き、平和について、明日の不安なく豊かに生きていける日本を、地球を、創るためのイメージを共有していただけたらうれしいです。  ほうら ほうら ほうれ!   雪を割る 硬さめでたき ふきのとう 三月は沈丁花 東京大空襲 八月は夾竹桃 ヒロシマ・ナガサキ原爆忌 「私たちはダルマだよ。殺されても、 殺されてもがまんしている、ダルマだよ。 手も足もあるのに出せないダルマだよ。」 と言った篠田東吾*という画家がいる。 とんでもない 一九四五年八月十五日 日本の歴史観は百八十度ひっくり返った。 睨めっこしているだけのダルマじゃない。 手も足もある。 目も口もある。 叫んで笑って歌って手をつないで ぐるっと手をつないで、戦争とじこめて 平和のサッカーボール ほうら ほうら ほうれ!  地球から 戦さ 蹴りだす ダルマかな    *宮部みゆきの『東京下町殺人暮色』より

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