「平成のことば」 東京新聞 4月30日 終

 新たな世代に委ねる時が来た。皇太子と皇太子姫は新たな役割のための用意を十分整えており、わが国のために献身的に尽くすだろう。  ◆オランダ ベアトリックス女王(75)  2013(平成25)年4月30日、高齢などを理由に退位し、長男(46)が王位に就いた。言葉はその三カ月前、退位表明時のテレビ演説から、欧州ではベルギー、スペインでも13~14年に高齢の国王の退位が相次いだ。 (肩書、年齢は当時)   「平成のことば」は本日で終わります。

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「平成のことば」 東京新聞 4月29日

 自分のことだから言いたくないが、数のおごりだ。  ◆自民党 鯨岡兵輔衆院議員   1989(平成元)年4月28日、衆院本会議で、自民党が単独で89年度予算案を可決した。予算案の単独採決は史上初。リクルート疑惑で揺れる中、野党がボイコットし、自民党内でも批判して欠席する議員が相次いだ。

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「平成のことば」 東京新聞 4月28日

 音楽は虹です。あなたと聴衆を結ぶ虹です。  ◆ロシアのチェロ奏者 ムスチスラフ・ロストロビッチさん  2007(平成19)4月27日、80歳で死去した。幅広いレパートリーを手中に収めたチエロの巨匠。旧ソ連時代、反体制作家を支援した民主化運動の闘士でもあった。言葉は来日時、東京での公開レッスンで若手奏者に伝えたアドバイス。

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「平成のことば」 東京新聞 4月27日

 汚い大人にはなりたくない。 ◆歌手の尾崎豊さんをしのぶ 「尾崎ノート」から  1992(平成4)4月25日、尾崎さんが26歳で急死。「15の夜」で大人社会への反抗を、「I LOVE YOU」で青春の恋の切なさを歌い上げた。死後、ファンが集った東京都足立区の民家では、思いを書き込んだノートが何十冊にも。

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テーマ「私の平成のことば」 -1-

 先ごろ来、東京新聞がテーマ「私の平成のことば」を募集していましたので、敢て投稿を試みました。が、どうやら「没」になったようです。従って私のブログ(マイナーな媒体)にアップして大方のご批評をいただきたく、掲載します。  生きてください と言った  三月十日 東京大空襲で炭にされた人々が  生きてください と言った  八月六日 ヒロシマで影にされた人々が  生きてください と言った  八月九日 ナガサキで閃光に消えた人々が  生きてください と言った  どうか だれも殺さないで生きてください  私たちが遺した憲法を守って生きてください                    永井和子  亡き妻(1934~2015)年は学生時代から詩を良くし、上記のことばは2005年(平成17)年頃書いたもの。詩集「憲法を詩(うた)う」からの一篇。終生テーマにしたのは「東京大空襲」「戦争と平和」「憲法九条」だった。とりわけ「沖縄」には全生涯を捧げ書き貫いた。人読んで彼女のことを「沖縄詩人」と言ったほど。したがって上記詩には、存命だったら「六月 ひめゆりで自決していった人々は・・・」のフレーズが挿入されるに違いない。

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「平成のことば」 東京新聞 4月26日

 ソ連崩壊は二十世紀最大の血政学的悲劇だった。  ◆ロシア プーチン大統領  2005(平成17)年4月25日、再選を果たし、二期目の年次教書演説で述べる。米国と覇を競った超大国の消滅を嘆き、旧ソ連圏諸国の連携強化とたいこく復活への意欲をにじませた。14年、ウクライナ南部クリミア半島の併合を強行。

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「平成のことば」 東京新聞 4月25日

 一音を落とす者は去れ  ◆劇団四季の創設者 浅利慶太さん  2010(平成22)年4月25日、ミュージカル「キャッツ」の公演が7486回に達し、米ブロードウエイの記録を超えた。猫たちの一夜の舞踏会を描き、日本初演は1983年。言葉は、台本のせりふの大切さを論じたスローガン。 【注】慶応大学で同期生だった。1952年春、彼が自治会長だった日吉の文学部一年生がストライキを打った。「破壊活動防止法」に抗議して気勢をあげた。その頃から大きく声を出すのが得手であった。中途退学して、後に宗旨替え。仲間たちは、彼のことをブルジョワ演劇人に成り下がったと批判したことが思い出される。今は昔の話。

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「平成のことば」 東京新聞 4月23日

 遺族が生きている間は戦後は終わりません。  ◆太平洋戦争で夫と長女が犠牲 沖縄県具志川し(現うるま市)の女性(83)  1993(平成5)年4月23日、天皇、皇后両陛下が沖縄を訪問され、女性は遺族代表として面会した。傷を負い「早く死なせて」と苦しみながら息絶えた長女。女性は「心の痛みは、年を経るほどに大きくさえなる」と語った。 (年齢は当時)

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「平成のことば」 東京新聞 4月22日

 きれいな花を見て、つらいこと苦しいことをそっと捨てる場所に、植物園をしたい。  ◆はままつフラワーパーク 塚本こなみ理事長  2013(平成25)年4月21日、千三百本の桜並木に三十万株のチューリップを配した同園の「日本一美しい庭園」がフイナーレに。日本初の女性樹木医だが、理事長として園の再建を託された。言葉は翌年の取材から。

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「平成のことば」 東京新聞 4月21日

 体が動かなくても、言葉がしゃべれなくても、私の生命活動は日々創造的だ。  ◆免疫学者 多田『富雄さん  2010(平成229年4月21日、76歳で死去。晩年、脳梗塞で車いす生活となるが、左手でパソコンを使い闘病記などを執筆した。保険適用されるリハビリに国が日数制限を設けると「患者切捨て」と猛反発。世論を喚起し、見直しが実現した。

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「平成のことば」 東京新聞 4月20日

 何かおかしいという思いが臨界点に達した。負の側面を自覚してほしい。  ◆月五千円のスマートフォン不使用手当てを支給 岩田製作所(岐阜県)の岩田修造社長  2014(平成269年4月20日の紙面で、同社のユニークな試みを紹介した。スマホいじりに熱中し、会話のない若者たち。社長はデジタル機器の必要性を認めつつ「社員の成長には、物思いにふける『アナログの時間』の積み重ねが欠かせない」。 

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「平成のことば」 東京新聞 4月19日

 昔の人は、自然を傷つければ仕返しされることを知っていた。  ◆英国 ピーター・アシュトン博士(72)  2007(平成19)年4月19日、アジアの熱帯林に関する研究で日本国際賞を受賞した。多様な樹木が息づく豊かな森。その地球規模でも破壊にに危機感を募らせ、「今、まさに人は自然からの仕返しを受けようとしている」と警告した。 (年齢は当時)

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「平成のことば」 東京新聞 4月18日

 航空自衛隊の空輸活動は、憲法九条一項に違反する活動を含んでいる。  ◆名古屋地裁 青山邦夫・元裁判長。  2008(平成20)年4月17日、自衛隊のイラク派遣差し止め訴訟で、米軍など他国軍の兵士の空輸に空輸に違憲判断が下された。現地を「戦闘地域」と認め、「他国の武力行使と一体化し、自らも武力を行使したとの評価を受けざるを得ない」と述べた。

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「平成のことば」 東京新聞 4月17日

 愛国無罪。  ◆中国での反日デモのスローガン  2005(平成17)年4月16日、最大の商業都市・上海に反日デモが波及した。日本の歴史認識に不満を持つ若者らが、日系企業などを破壊行為の標的に。「愛国心が動機なら何をしても良い」という身勝手な理屈を、中国指導部も当初黙認した。

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「平成のことば」 東京新聞 4月16日

 全員救助してから逃げる。  ◆韓国のフェリー「セウォル号」の乗員パク・ジヨンさん  2014(平成26)年4月16日、珍島沖で沈没し、修学旅行の高校生の300人以上が犠牲に。パクさんは乗客の救助に奔走して亡くなった。一方、真っ先に脱出した船長ら乗員15人が殺人罪などに問われ、有罪となった。 (肩書は当時)

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「平成のことば」 東京新聞 4月14日

 あなた方は空爆する技術はあるのに、この子を救う輸送機はないのですか。  ◆イラクの看護師 ファティン・シャルハさんが書いた手紙から  2003(平成15)年4月16日、イラク戦争で、米軍の空爆で両腕を失った少年(12)が、手術のため米軍機でクウートへ緊急搬送された。敵味方を超えた人道支援は、シャハルさんが米英首脳に訴えた手紙がきっかけで実現。 (肩書、年齢は当時)

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「平成のことば」 東京新聞 4月13日

 日本を知る友人を増やすことが、日本の社会の安定にどれだけ有効化  ◆東京大学 有馬朗人学長  1992(平成4)年4月13日、入学式で式辞を延べた。海外から訪れる約4万5千人の留学生に言及。「十分な教育をするのは日本が行うべき最大の国際貢献であり、責務でもある。軍備に巨額の金を投ずるより・・・」と強調した。 (肩書は当時) 

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「平成のことば」 東京新聞 4月11日

 私の人生は福島の事故後に完全に変わり、脱原発のためにできることはすべて行おうと決心した。  ◆女優 木内みどりさん  2014(平成26)年4月11日、ロンドンでの脱原発集会で、英語でスピーチした。原発再稼動を進める日本政府のエネルギー基本計画を批判。英国のファッョンデザイナー、キャサリン・ハムネットさんも集会で怒りの声を上げた。

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「平成のことば」 東京新聞 4月10日

 上手に年を取るのは難しい。自分が進歩しなければ、ものを言う老人になれない。  ◆放送ジャーナリスト ばばこういちさん  2010(平成22)年4月9日、77歳で死去した。テレビ局勤務などを経てフリーとなり、キャスターやリポーターとして活躍。71歳時の取材で「基本は人に合うこと、現場を見ること、そして新しいことに挑戦すること」と語った。

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「平成のことば」 東京新聞 4月9日

 むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく。  ◆作家・劇作家 井上ひさしさん  2010(平成22)年4月9日、75歳で死去した。鋭い風刺、軽妙なユーモアにあふれる作品を制作。NHKの人気番組「ひよっこりひょうたん島」を手掛け、昭和の戦争を問い直した。言葉は、物書きとしてのモットー。

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「平成のことば」 東京新聞 4月8日

 涙があふれた。忘れられていないって。  ◆太平洋戦争の激戦地パラオで父親が戦死 静岡県東伊豆町の鈴木清子さん(72)  2015(平成27)年4月8日、天皇、皇后両陛下が慰霊のためパラオを訪問された。鈴木さんは父親を覚えていない。一歳前に出征し、そのまま戦死したからだ。「若い人たちには、戦争のない世を死に物狂いでつくってほしい」 (年齢は当時)

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「平成のことば」 東京新聞 4月6日

 友達をたくさんつくり、誰かのために役立つことをしたい。  ◆難病の進行性筋ジストロフィーと闘う 名古屋市の不破健太さん(15)  2006(平成18)年4月6日、愛知県立名古屋南高校に入学した。車いすや呼吸器に頼る生活。進学はあきらめていたが、高校が校舎のバリアフリーなどに協力してくれた。「貧しい国の人々を支援したい」。夢に胸を膨らませた。(年齢は当時)

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「平成のことば」 東京新聞 4月5日

 今さらオカの仕事もできませんよ  ◆明石海峡を結ぶフェリー 船長(50)  1998(平成10)年4月5日、兵庫県淡路島と神戸市を結ぶ明石海峡大橋が開通した。島民の長年の願いだったが、競合するフェリー航路の廃止などで船員ら千五百人が失職。年収が4割減る船長は「去るも地獄、乗るも地獄」と嘆いた。 (年齢は当時)

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「平成のことば」 東京新聞 4月4日

 作品と一緒に年を取ってきましたよ  ◆女優 杉村春子さん  1997(平成99年4月4日、91歳で死去した。戦前に劇団文学座の創立に参加し、看板女優として活躍。代表作「女の一生」の主人公・布引けい役は初演以来、947回演じた。言葉は96年、布引役を後輩女優に引き継いだ際の発言。

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「平成のことば」 東京新聞 4月3日

 子どもの世界は詩のようです。子どものことばを大切に。  ◆国際児童図書評議会 スロベニア支部が発信したメッセージ  1997(平成9)年4月2日、作家アンデルセンの誕生日にちなんだ「国際こどもの本の日」の標語。添えられた詩人ボリス・ノヴァクさんの詩は「子どもは言葉を感じます。やわらかい? かたい? まるい?それともとんがってる?」

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「平成のことば」 東京新聞 4月2日

 見せましょう、野球の底力を。  ◆プロ野球楽天 嶋基宏選手(26)  2011(平成23)年4月2日、東日本大震災の被災地支援の慈善試合であいさつした。「見せましょう、、野球選手の底力を。見せましょう、野球フアンの底力を」と続け、スポーツの垣根を越えた「支え合い」を呼び掛けた。 (年齢は当時)

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「平成のことば」 東京新聞 4月1日

 「個」を確立し、いい社員であある前にいい人間、社会人になってほしい。   ◆NTT 児島仁社長  1992(平成4)年4月1日、全国各地で入社式が行われた。この年、日経連が行った新入社員の意識調査では「会社でいつまで働きたいか」の問いに、25%が「条件次第では天職を考える」と回答。「定年まで」の22%を上回った。  (肩書は当時)

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「平成のことば」 東京新聞 3月29日

 君の九条の会をつくろう。  ◆「あいち九条の会」代表世話人 俳優の天野鎮雄さん(80)  2016(平成28)3月29日、他国を武力で守る集団的自衛権の行使を容認する安保関連法が施行。天野さんは「全くの憲法違反」と憤り、「一人でも九条の会をつくる。そんな運動があってもいい」と草の根の抗議を呼び掛けた。 (艶麗は当時)

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「平成のことば」 東京新聞 3月24日

 冷静に冷静に。冷静にいきましょう。  ◆福田康夫官房長官  2004(平成16)年3月24日、沖縄・尖閣諸島に上陸した中国人7人を県警が逮捕。北京では、日の丸を燃やす抗議行動が起きた。譲れない領土問題と、悪化させたくない日中関係のはざまで、日本政府の苦慮がにじんだ。(肩書きは当時)

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「平成のことば」 東京新聞 3月19日

 空爆でたくさんの人がけがをしている。お医者さんになって手当てをしてあげたいの。  ◆バクダッドの小学生 ナディアさん(10)  2003(平成159年3月20日、米国などの有志連合がイラク攻撃を開始し、8年に及ぶ戦争が始まる。開戦理由となった大量破壊兵器はみつからず。「スチュワーデスになりたい」という少女の夢は、戦火の中で変わった。 (肩書、年齢は当時)

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