国際連合 正式成立

国際連合(1945年) 4月25日、この日国連記念日。1945年10月24日に正式成立。1948年12月10日第三回総会で、世界人権宣言を採択した。(岩波新書・「一日一言」-人類の知恵ー桑原武夫編)  人間社会のすべての構成員がもつ固有の尊厳と、平等で奪うことのできない権利とを承認することは、世界における自由、正義および平和の基礎である。  人権の無視と軽侮とは、人類良心をふみにじる野蛮行為を生じさせる。そして、人類が言論および信仰の自由と恐怖および欠乏からの自由とを享有すべき世界の出現は、一般の人びとの最高の願望として宣言されている。 (『世界人権宣言』前文より)

続きを読む

シェクスピア 劇詩人

シェクスピア(1564~1616)4月23日、この日死んだイギリス最高の劇詩人。以後のヨーロッパ文学に最大の影響をあたえた。『ハムレット』『オセロ』『マクベス』『嵐』など(岩波新書・「一日一言」-人類の知恵ー桑原武夫編) とめればとめるほど燃えたつのが恋です。 せせらぎの音もやさしくすべりゆく流れる、 せきとめられれば、気短かに騒ぎたてます。 けれど、その清流が妨げを受けなければ、 たまのような小石にふれて音楽をかなで、 旅行くほどにめぐりあう 菅(すげ)の葉ごとにやさしくキスします。 そしてあまたのすみずみをうねりながら、 大海にさまよい出でゆく、そのたのしさ。 だから私を行くままにし、道をさえぎらないで下さい。 (ヴェローナの二人の紳士)

続きを読む

レーニン ボルシェビイキ

ウラジーミル・レーニン (1870~1924)4月22日、この日ロシアのシンビルスクに生まれる。ボルシェビイキ党(共産党)の基礎をきずき、ロシア社会主義革命を指揮し、成功させた。『帝国主義論』(岩波新書・「一日一言」-人類の知恵ー桑原武夫編(  われわれの世代の生活は、父のときよりも、もっとくるしい。しかし、一点において、われわれは父たちよりずっと幸せである。われわれは、たたかうことをまなんだし、また急速にまなびつつある。しかも、父たちのなかでももっともすぐれた人々のように単独にではなく、・・・・・・われわれの階級のスローガンのもとにたたかうことをである。われわれは父たちよりも立派にたたかっている。われわれの子供たちは、さらに立派にたたかい、勝利をおさめるであろう。 (労働者階級と新マルサス主義) 【註】世が世なれば今年はレーニン生誕140年というところだろうが、振り向く人は少なくなった。ちなみに「生誕」という言葉を辞書で引いてみた。そこには[第一級の学者・宗教家・芸術家などが]が生まれること(新明解国語辞典)とある。そういえば、音楽家でいえば今年は、ショパン、シューマンの生誕200年、マーラーの150年、そして日本では女流作曲家吉田隆子の生誕100年でもある。

続きを読む

墨子 戦国時代の思想家

墨 子 [ぼくし] 先秦の孟子より少し前の思想家。無差別の博愛と節約を主張し、差別や闘争は利益にならないと説く。その論理学も有名。(岩波新書・「一日一言」-人類の知恵ー桑原武夫編)  一人を殺せば、不義の行為として、かならず死罪にされる。この論法でゆくと、十人殺すものは、十不義を重ねたのであり、十倍の死罪にしなければならず、百人を殺すものは、百不義を重ねたのであり、百倍の死罪にしなければならない。ここまでは天下の君子の誰もがわきまえている。しかし、大きく不義を犯してひとの国を攻めると、非難しないで、名誉とし、正義とする。それが不義であrことを全然ご存じない。それ故に私はこの書物を書いて後の者に残す。天下の君子は、義と不義の乱れを見わけなければならないものである。 (非攻篇) 「墨子」の自分の城は自分で守れ—二千年後に甦った不滅の人間哲学太陽企画出版中島 孝志ユーザレビュー:この賢明なる人間学は ...墨子の不思議な魅力  ...Amazonアソシエイト by

続きを読む

柿本人麿 万葉集の作者

柿本人麿 [かきのもとのひとまろ](7~8世紀)*『万葉集の』第一の作者。大和の古い豪族の出で、持統女帝につかえた文人。儀礼歌、相聞歌に古今独歩の才をしめした。この日、人麿忌。(岩波新書・「一日一言」-人類の知恵ー桑原武夫編) 潮騒に いらごの島辺 こぐ船に 妹(いも)乗るらむか 荒き島回(しまみ)を ささの葉は み山もさやに さやげども われは妹おもふ 別れ来ぬれば 草枕 旅の宿(やどり)に 誰(た)が夫(つま)か 国忘れたる 家持たなくに 鴨山の磐根(いわね)し纏(ま)ける 吾をかも 知らにと妹が 待ちつつあらむ 作者別・時代順 万葉秀歌選集和泉書院ユーザレビュー:Amazonアソシエイト by

続きを読む

ザメンホフ エスペランド

ザメンホフ (1859~1917)4月14日、この日ポーランドのワルシャワで死んだ眼科医、言語学者、国際語エスペランドを考案し、普及させた。エスペランドとは「希望するもの」の意である。(岩波新書・「一日一言」-人類の知恵ー桑原武夫編)  一人の人間の作品というものは、たとえその人が私などよりよほど学問のある天才的な人であっても、誤りがないというわけにはいかないことを私はよく知っています。だから、私はまだ私の言語に最後的形体を与えてはいないのです。私は「さあ、ここに言語が作られ、でき上がっている。私はこうしたい、こうでなければならぬ、いつまでもこうでなければならぬ」などとは申しません。すべての良くすべきところは世の助言にしたがい良くしていきましょう。私はこの言語の作り主ではなく、たんなる提案者でありたいと思ふのです。

続きを読む

ラッサール 労働者綱領

フエルディナント・ラッサール(1825~1864)4月11日、この日生まれたドイツ社会民主党運動の先駆者。労働者政党の創設、労組組織の強化に貢献。主著『労働者綱領』『既得権のた体系』(岩波新書・「一日一言」ー人類の知恵ー桑原武夫編)  労働階級諸君、歴史は自然との闘争である。窮乏、無知、貧困、無力、および人類が歴史の始めに登場したときの我々の状態であった。あらゆる種類の不自由との闘争である。この無力の克服の進行、これが歴史の示すところの自由の発展である。 (労働者綱領)  下層階級が、階級としてのその境遇の改善、階級的運命の改善に努力するかぎりにおいては、その個人的利害は・・・・・・全く国民総体の発展や、理念の勝利や、文化の進歩や、自由の発展に外ならざる、歴史の生活原理そのものと一致する。 (同  上)

続きを読む

李 白 唐代の代表詩人

李 白[りはく] (701~762)杜甫とともに唐代を代表する詩人。生命力にあふれた自由奔放な人柄で、一時宮廷詩人ともなったが、多くは放浪のうちに生活した。(岩波新書・「一日一言」-人類の知恵ー桑原武夫編)  君見ずや 黄河の水 天井より来たり  奔流し海に到って また廻らざるを  君見ずや 高堂の明鏡 白髪を悲しむを  朝には青糸の如きも 暮には雪を成す  人生意を得なば すべからく歎を尽くすべし  金樽をして空しく月に対せしむるなかれ  天の我が材を生ずる 必ず用有ればなり  千金散じ尽くせば 還(ま)た復(ま)た来らん  羊を烹(に) 牛を宰(ほふ)りて 旦(しばら)く楽しみをなぜ  会(かなら)ず須(すべか)らく一飲三百杯なるべし               (まさに酒を進めん)   詩人たちの時空—漢賦から唐詩へ (平凡社選書)平凡社戸倉 英美ユーザレビュー:Amazonアソシエイト by

続きを読む

釈 迦 仏教の開祖

釈 迦 [ しゃか] (B.C.566?-486?)4月8日、この日インドのカピラ城主の子として生まれ、二十九歳から世を捨てて修行した仏教の開祖。彼の教えは自己伸長、自己克服である。(岩波新書・「一日一言」-人類の知恵ー桑原武夫編)  一切の国々に赴け。そしてこの福音を説け。貧しきもの卑しきものも、富めるもの位高きものも、すべて一なることを、すべての種姓(カースト)はこの教えのなかに統合せらるることを、人に告げよ。  勝利は憎悪をはぐくむ。被征服者は不幸であるから。戦いにおいて、一人が千人に打勝つこともある。しかし自己に打勝つ者こそ、最も偉大なる勝利者である。 (ネルー『インドの発見』)

続きを読む

安藤昌益 独創的思想家

安藤昌益 [あんどう・しょうえき] (18世紀後半)徳川中期に秋田に生まれた独創的な思想家。耕筰農民の立場にたって、封建社会の矛盾と悪弊をばくろし、人間の平等を力説した。(岩波新書・「一日一言」-人類の知恵ー桑原武夫編)  上(か)みなければ下(しも)を責め取る奢欲もなし。下なければ上に諂(へつら)い巧むことなし。故に恨み争うこともなし。上に立ちて転道(てんどう)を盗みて上に盗の根を植る者なければ、下にありて貨財を盗む者もなく、上み法を立て下を刑罰することもなし。・・・・・・上に立ち不耕にして衆人の直耕を責め取り、貪り食いながら礼楽音曲に遊戯して女色に溺るる者なければ、下に伏して之を羨(うらや)み酒宴遊興して売女に溺れて、みだりに禽獣の業する者なし。・・・・・・金銀銭の通用なければ上に立ち富豪栄花をなさんと欲を思う者もなく、下に落ちて賤しく貧しくわずらい難儀する者もなし。 (自然真営道)

続きを読む

スコット 南極大陸で

ロバート・スコット(1868~1912)3月29日、この日南極大陸の氷原上で死んだ。イギリス探検隊をひきいて南極点に到達したが、アムンゼンにおくれ、帰路荒天に会い遭難した。(岩波新書・「一日一言」-人類の知恵ー桑原武夫編)  余はこの旅行にいささかもくゆるところなし。われらはイギリス人が困難を克服し、相協力して、いまだかってなき不伐の精神をもちて死に望みたることを実証したるなり。われらは危険を敢えてせり。われらはその危険なることを承知しいたり。ただ事情がわれらに組せざりしなり。さればわれらは何ら不満の意を表すべきいわれなし。ただ神の御心に頭を垂るるのみ。しかしなお最後まで最善をつくさんと決意しおれり。われらは進んで探検のことに命をささぐるものなりとはいえ、それはわれらの祖国の人々に、われらに頼りいたる家族の身の上を援護したまわんことを懇請す。  (最後の日記より)

続きを読む

樋口一葉 にごりえ

樋口一葉 [ひぐち・いちよう] (1872~1896)3月25日、この日下級官僚の娘として生まれる。駄菓子屋、小間物屋などをしながら、貧しいものの悲しみと屈辱を描いた文学者。わずか二十四歳で死んだ。(岩波新書・「一日一言」-人類の知恵ー桑原武夫編)  ああいやだ、いやだ、いやだ。どうしたなら人の声も聞こえない物の音もしない静かな、静かな、自分の心も何もぼうっとして物思いのないところへ行かれるであろう。つまらぬ、くだらぬ、面白くない、情けない悲しい心細い中に、いつまで私は止められているのかしら。これが一生か、一生がこれか、ああ、いやだ、いやだ・・・・・・仕方がない。やはり私も丸木橋も渡らずばなるまい。父さんも踏みかえして落ちてお仕舞いなされ、お祖父さんも同じことであったという。 (にごりえ)

続きを読む

モリス イギリスの文学者

ウイリアム・モリス(1834~1896)3月24日、この日生まれたイギリスの文学者。工芸美術家。美をまもるための民衆教育を目標に社会主義をとなえた。主著『ユートピア便り』(岩波新書・「一日一言」-人類の知恵ー桑原武夫編) ▼ウイキペディアより  適当な秩序のある社会では、労働する意思のあるすべての人々には、次のことが確保されねばならぬ。第一、恥しくない適切な仕事。第二、健康にして美しい住宅。第三、心身の休息のための十分な余暇。・・・・・・みなさんに考えていただきたいのだが、一方においてこの要求をみたすことが可能であると同じく他方、現在の金融制度の下ではこれをみたすことは不可能なのだ。この金融制度はわれわれがこの要求を満足させようとするあらゆるまじめな努力を禁止する。それで社会革命の開始ということが、民衆の芸術すなわち人生の快楽の再建の基礎とならざるをえなくなる。 (芸術と社会主義)

続きを読む

小林多喜二 『蟹工船』

小林多喜二 [こばやし・たきじ] (1903~1933)2月20日、この日特高警察の拷問によって殺された。プロレタリア作家として活躍し、作家同盟書記長となる。代表作『蟹工船』『党生活者』(岩波新書・「一日一言」-人類の知恵ー桑原武夫編)  「闇があるから光がある。」そして闇から出てきた人こそ、一番本当に光の有難さが分るんだ。世の中は幸福ばかりで満ちているものではないんだ。不幸というのが片方にあるから、幸福ってものがある。そこを忘れないでくれ。だから俺たちが本当にいい生活をしようと思うなら、うんと苦しいことを味ってみなければならない。  滝ちゃん [恋人・娼婦] たちはイヤな生活をしている。しかし、それでも決して将来の明るい生活を目当てにすることを忘れないようにねえ。そして苦しいこともそのためだ、と我慢してくれ。 (書簡集)

続きを読む

モンテスキュー・法の精神

モンテスキュー(1689~1755)1月18日、この日に生まれた。フランスの政治学者で三権分立を説いた。博識な啓蒙家として歴史や文学関係の著述もある。主著『法の精神』  火薬玉の発明だけでヨーロッパ中の人民が自由を奪われたという話です。それは一発の火薬玉で降参してしまうような町人どもに城の番をさせるのは危いというのが口実になって、大名どもはたくさんの軍勢を養い、さらにこの軍勢で人民に暴圧を加えたというのです。また火薬の発明以来、難攻不落の城塞などはなくなった。つまり、不正や暴力にたいするこの世における非難所がもうなくなったわけです。私はいつも心配するのですが、人間は、最後になにか秘密を発見して、ずっと手軽に人間を殺し、人民や国民全体を滅ぼしてしまうのではないでしょうか。 (ペルシャ人の手紙)

続きを読む

アジア・太平洋戦争敗戦

1945(昭和20)年、この日、日本は連合軍に無条件降伏した。日中事変以来の損害、戦死約233万、戦災死傷約70万、家屋298万戸。以下は一未亡人の手記。(岩波ー「一日一言」・桑原武夫編)  八月の十五日、とうとう神風は起こらなかった。前線の兵隊さんはどうして居ることだろう。痛歎の余り自決! ああそんなことはない、私達を、可愛い子供を残して死ぬものか、きっと帰って来る。私もとうとう子供を守り通した、もう爆弾で殺されることはない、終戦ー何と空々(そらぞら)しい静けさであろう。ただ呆然として、夫が帰って来たらーとそればかり思う。しかし天は私達に前以上の試練を下されたのでした。  終戦と同時に軍隊の消滅、物価の暴騰、僅かばかりの貯金の封鎖に、帰還の日の一日も早からんことを祈りつつ、夜ふけてコツコツと聞こえて来る靴の音に今度はと何度胸をおどらせたことでしょう。(いとし子と耐えてゆかむ) 〔注〕植村 環編/主婦の友社・1952年「いとし子と耐えてゆかむ」から引用されたものと思われる。

続きを読む

カール・マルクス生誕日

マルクス(1818-1883)5月5日、ドイツのトリール市に生まれる。科学的社会主義すなわちマルクス主義の創始者。主著は『共産党宣言』『資本論』その他。以下は彼の娘が出した問いに答えたもので『告白』という著書に記されており、知の巨人の日常的感性がうかがわれて興味深い。(一日一言・桑原武夫編)    非人間的なことは私の関知しないところである  あなたのすきな徳行        質朴  あなたのすきな男性の徳行   強さ  あなたのすきな女性の徳行   弱さ  あなたの主要性質         ひたむき  あなたの幸福観          たたかうこと  あなたの不幸観          屈従  あなたがいちばんきらう悪徳   卑屈  すきな仕事             本食い虫になること  すきな格言             非人間的なことは私の関知しないところである  すきな標語             すべてをうたがえ  資本論の初版本    

続きを読む