石川啄木 4月13日 死す
石川啄木(1885~1912)、この日28歳の若さで死んだ文学者。貧乏と孤独のなかで苦しみながら、新しい国民的発想の文学をつくり、のち社会主義者と自覚した。(岩波新書・「一日一言」桑原武夫編)
私の胸底からこみ上げてきてのどをつまらせ、くちびるをふるわせるのは、あの石川啄木の「悲しみの玩具」のなかの一首である。
友も妻も悲しと思ふらし・・・・・・
病みても猶 革命のこと 口に絶たねば
復唱するにつれ、私はくちごもりはじめ、いつの間二カ、この三行目は自余りして、「革命のこと、平和のこと、口に絶たねば」と唱えているのが常である。(畏友・谷中敦君の遺文から)