「憲法の絵本に教われば」 東京新聞

東京新聞の朝刊に「私設ー論説室」というコラムがある。論説委員が輪番で執筆しているいわばもう一つの社説といえるのかもしれない。時節に応じて唱えるコメントでタイムリーな論評で欠かさず見ることにしている。今回は4日付のもの。  憲法の絵本「あなたこそ たからもの」が大月書店から刊行された。著者は弁護士の伊藤真さんだ。  憲法13条は最も核心的な価値である。「個人の尊重」を定めているが、絵本では次のように描かれる。  <いのちのおもさは、みんなおなじ。おかねもちも、びんぼうなひとも、ハンディキヤップのあるひとも、(中略)ひとりひとりが、たいせつにされる>  面倒な掃除当番をある子どもにずっと押しつけたー。不当なことだ。このエピソードをてこにして話は続く。みんなが賛成したことだからといって、正しいとは限らない。権力が好き勝手に法律をつくって、国民の自由や権利が不当に害されてはならない。  <わたしたちが、えらんだだいひょうも、いつも、ただしいことをするとは、かぎらない。だから、ほんとうにたいせつなことをけんぽうに、かいておくことにしたんだ>  国家権力を制限し、多数決によっても奪えない国民の権利を保障するそのために憲法に基づいた政治が必要で、それが立憲主義である。実にわかりやすい口調で説明される。  安保法制が国会で議論されている。憲法とは何かー、改憲に向けて進む今こそ、幅広い人々がその根本を知らねばならない。この絵本に教わることは多いはずだ。(桐山桂一)

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「同じ会見でも 伝え方が違う」 うつみ宮土理

4月15日に亡くなった俳優の愛川欽也さんの妻うつみ宮土理さんの記者会見が10日行われました。その報道内容には各社の性格がはっきり出ています。(東京新聞「発言欄」5月15日-大野 実さん=80)  ほぼ共通したのは、うつみさんが「心の中にぽっかりあいた大きな穴を埋めつくせない」と涙をこらえながら語ったこと。某テレビ局は、それに続くぶしつけな記者の質問に彼女が「そんなことを今聞くのは酷でしょう」おいう反論を繰り返して流しています。  一方、本紙11日付社会面は、愛川さんが訴えた平和の大切さについて「子どもたちのために憲法九条を守りましょうと、愛川が言っている声が聞こえます」と語ったと強調。同じ会見報道で、伝えるべきことを伝えるジャーナリストとしての矜持を感じました。 【リンク】http://38300902.at.webry.info/201504/article_26.html

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「九条はいかなる軍隊より強力だ」 アレン・ネルソン

「ベトナム戦争に従軍して心を病み、過酷な体験や憲法九条の大切さを日本で講演し続けた元米海兵隊員。故アレン・ネルソンさんを取り上げる」。東京新聞のテレビ欄(日テレ)・「試写室」のお誘い文をみて、見る予定だったが、なにせ、深夜放送なので視聴かなわず、ここに予告欄を紹介しよう。 【試写室】『ドキュメント’15』 日テレ=深0・55    「国や政治家は、軍隊は平和を守るためにあるというが、実際の軍隊で教えられるのは平和ではない。ひたすら殺すこと、キル(殺せ)という言葉の連呼だ」貧困と黒人差別から抜け出すため18歳で海兵隊員に、ベトナムでは自分を守るために、女性や子どもも動くものはすべて撃ち殺した。ある日、防空壕で若い女性の出産に遭遇。ベトナム人も米国人も同じ人間だと気付き、ネルソンさんは変わっていく。  ネルソンさんが語る戦場の現実が強烈だけに「憲法九条が戦争の恐怖や苦しみから日本の皆さんを救ってきた。九条はいかなる軍隊より強力だ」なdおの言葉に説得力がある。憲法記念日にふさわしい力作だ。

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「戦争の影を 断ち切らねば」 金子兜太さん

東京新聞の一面で毎日掲載されている「平和の俳句」の選者を務める現代俳句協会名誉会長の金子兜太(とうた)さん(95)が15日、埼玉県草加市で講演し、自身の戦争体験を基に「憲法九条の修正は許されない。戦争の影を絶ち切らなければ」と訴えた。  金子さんは1944(昭和19)年3月、海軍士官として旧南洋諸島・トラック島に派遣された。米軍の爆撃で一日に5,60人が死んだり、補給路が断たれて餓死者が続出したりしたのを目の当たりにしたという。「こんなに美しい人間たちが目の前で殺され、苦しむ。戦争の悪を身をもって知った」と振り返った。  「水脈(みお)の果て炎天の墓碑を置きて去る」は、トラック島から去る船上から航跡を見て詠んだ代表作。「島での残酷な状態が耐えられなかった。この句が現在も私を支配している」と語った。  安倍内閣が法制化を進める集団的自衛権について「日本に降りかかる危険を振り払うためではなく、他国のためにも戦争をすることだ」と批判。「自衛隊だけでは人数が足りず、徴兵制が必要になってしまう。日本の青年が暗い表情で戦争に行き、残虐死していく。それを阻止するのはわれわれの義務だ」と語った。  後援会は九条の会・草加が10周年を記念して開催。約270人が耳を傾けた。(東京新聞3月16日付)

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I LOVE 憲法  I WANT PEACE

戦後60年、2005年5月に作られた「I LOVE 憲法」という歌。作詞は永井和子、作曲は神野和博さんによるもの。当時は全国各地に「9条の会」が設立され、発会式などではこの歌よく歌われたと聞いています。その歌詞と譜面を紹介します。   I LOVE 憲法  I WANT PEACE                                               (I LOVE 憲法 I WANT PEACE   I LOVE 憲法 I WANT PEACE   I LOVE 憲法 I WANT PEACE)    吹雪に凍える指だけど  あなたに手渡す ビラひとつ  焼け野原から立ち上がり  平和築いた 六十年  くっきり きざんだ憲法9条  熱い想いを伝えたい  I LOVE 憲法 I WANT PEACE 暑さにはじける道だけど ポストに入れる ビラひとつ 殺された命 三百万 殺した命 二千万 重く しるした 憲法九条 燃える想いを伝えたい I LOVE 憲法 I WANT PEACE 老いた指から若い手に しっかり手渡す ビラひとつ 世界のねがいをきみの手に 戦争しない 六十年 戦力 棄てた 憲法9条 守る想いを伝えたい I LOVE 憲法 I WANT PEACE 世界中に伝えたい WE LOVE 憲法 WE WANT PEACE (WE LOVE 憲法 WE…

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「戦争立法」と改憲 暴走止めよう 九条の会

「九条の会」(小森陽一事務局長=東京大学教授9は23日、国会内で会見し、「憲法9条を根底からくつがえす『戦争立法』と改憲の暴走を止めよう」との「アピール」を発表しました。(しんぶん「赤旗」24日付)     全国討論集会 来月15日開催   同時に、安倍政権の改憲暴走に対抗する運動をつくるために3月10日に全国討論集会を開催することを明らかにしました。また先月亡くなった呼びかけ人の奥平康弘さんの志を受けつぐ会(4月3日)への参加を呼びかけました。  アピールは、安倍政権が違憲の集団的自衛権行使に踏み出し、自衛隊恒久派兵法制定などで、自衛隊が海外で他国の軍隊と肩を並べて軍事行動ができるよう暴走を加速していると批判。「これは、憲法9条を破壊するもの」であり、「その先に、憲法に『国防軍』を明記するなどの明文改憲がひかえています」と警鐘を鳴らしています。  一方でアピールは、安倍政権の暴走にストップをかけようと、さまざまな取り組みが発展し、共同が広がっているとし、「結成から10年を経過した私たち九条の会にとっても、その価値が問われる正念場です」と強調しています。   小森氏は、「日本国憲法ができてから、もっとも危機的な局面を迎えている。憲法9条が保ち、国際的な信頼を得てきたあり方を解釈改憲で突き崩そうとしている」と指摘しました。  渡辺治一橋大学名誉教授は、「海外で武力行使しないという原則を、民主主義を蹂躙するやり方で変えることに対しては、自衛隊が必要だと思っている人や日米…

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「戦争しない人になる」 東京新聞 社説

昨日は「成人式」。僕らの時代にはそんなのなかった。少し先輩の連中には、20歳になると徴兵検査というのがあって、無理やりに兵隊にさせられた。今日の東京新聞の社説は「戦争しない人になる」と題して成人式のことが書かれている。というより若者に望むこととでもいいたいのだろう。末尾の部分を少し引用しよう。  ・・・たとえば「新・戦争のつくりかた」(マガジンハウス)という本にこうあります。<「憲法」は、やるべきことと、やってはいけないことをわたしたちが決めた。国のおおもとのきまりです。戦争をしたい人たちには、つごうのわるいきまりです>  そのきまりをゆっくり、可能なら所々超えに出して読み、みなさんが憲法を守るというよりは、憲法がみなさんを守ってくれていることを確かめてほしい。    右ポスターは「9条の会」がこのほど発表したもの→                            自らの未来をひらく    さっきの本には、このようなことも書かれています。<わたしたちは、未来をつくりだすことができます。戦争をしない方法を、えらびとることも>そのためには、あなたの一票が絶対に欠かせません。  そして想像してみてほしい。遠い異国の戦場に立つ自分自身を。その時戦場にある人は、政治家でも、老いてゆく私たちでもありません。  それは、あなたです。  新成人のみなさん、あなたはもう、子どもたちの未来をひらく大人です。  でもそれは、あなた自身の未来でもあるはずです。 …

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豊かな自然 美しい景観こそ平和の証

さきにこのブログで紹介した長野県・麻績村9条の会「発会のつどい」には「無言館」の館主・窪島誠一郎氏に続いて挨拶に立った同村の飯森文治村長の言葉がまさに至言。日本人がともすれば忘れがちなこの国の自然の美しさこそが「平和の象徴」と言い切った。      豊かな自然は 平和の象徴     戦後に生きる人たちが平和の大切さを集約して次の世代に伝えていく努力をすることが大切。9条の会の運動もそのひとつだと思います。豊な自然、美しい景観は平和の象徴のひとつです。県内でも一、二を争うこの地で会の発会式が行われたことに意義を感じる。会がますます発展されるよう祈念します。     さる年、さる日、バス旅行で奥多摩の源流を旅した。たまらないほどの濃い緑に圧倒された。同時に東北大震災で損なわれた三陸海岸の本来の美しい景観が頭をよぎった。「平和」という言葉の反対語はあの銃火を交える「戦争」だけではないことをあらためて思い知った。「災害」から日本の国土、そして人の命を守ることこそが平和を守る礎であることを。  【注】「平和」という言葉を辞書でじっくりみたことありますか? と問われれば「いいえ」と誰しもが答えることでしょう。それだけ、「平和」は日常的に頻繁に、あるいは軽々しく使われているからです。そこで辞書を開いてみて驚いた、再発見です。 【平和】①心配・もめごとが無く、なごやかな状態。②戦争や災害などがなく、不安を感じないで生活できる状態。(新明快国語辞典) 【災害】台風・洪水・地震・大…

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韓国でも「9条に平和賞を」 東京新聞

韓国の元国会議長や宗教指導者ら各界の有識者が18日、ソウルで記者会見し、戦争放棄を定めた日本の憲法九条を来年のノーベル平和賞候補に推薦する署名活動を韓国内で実施すると発表した。(東京新聞12月19日付ー中村清記者)  出席者は推薦理由について「平和憲法が解釈改憲で骨抜きにされる危機にに直面している。平和憲法が無力化された場合、朝鮮半島など東アジアの平和も脅かされる」などと説明。署名活動には、高建(コゴン)元首相や小説家の趙延来(チョジョンシ)氏をはじめ、元最高裁長官、学者、俳優ら50人が賛同者として加わったという。  「憲法9条にノーベル平和賞を」との署名活動は、神奈川県座間市の主婦鷹巣直美さんが発案し、昨年1月にスタート。ノルウェーのノーベル賞委員会から今年の候補として正式に受理されたが、受賞を逃した。  賛同者の一人で元国会議員の李富栄(イブヨン)氏は「日本の植民地支配を受けた韓国人が憲法9条を推すことに意味がある。日本で護憲運動に取り組む市民への支援と激励にもなるのではないか」などと話した。

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「江東9条の会」 今日創立10周年

「江東9条の会」が創立したのは2004年12月9日。あれから今日は10周年になります。あの日は西大島の総合区民センターに250人の区民が集い、盛大に行われました。「初心忘るべからず」。思い出しています。 ▼「江東9条の会」リーフのトップ  会は、日本国憲法第2章「戦争の放棄」、「第9条」を高らかに読み上げて、「この灯」「下町ピース」合唱団の歌声で始まり、当日参加された6人の呼びかけ人からそれぞれの人の平和への思いが語られました。  会は全国と「江東9条の会」のアピールを確認し、準備会かあのお願と申し合わせ事項を採択しました。会の活動資金・募金の訴えに10万円を超えるカンパが寄せられました。会場かあは活発な発言が終了時間いっぱいまで続きました。  なお、当日参加された方々はこぞって賛同人カードの思いを記入しましたがその幾つかを紹介しましょう。   ●まだ大丈夫、うかうかしていると、軍靴の足音はあっという間に私たちの身に迫ってくると思います。日本中の人たちが我がこととして憲法改悪の危機を考えてくれるためには、何をしたらよいのでしょう。 ●砂町に暮らして20数年、区内を歩き、目についたのは空襲の跡の碑。よほどひどかったのがうかがえました。あれかあ60年、9条が狙われています。平和がすべての始まりです。政権の横暴を絶対に許してはばりません。憲法9条は世界の宝です。 ●かつて、突然始まった戦争なんて、ひとつもありません。気がついたら戦争をせざるをえない状況になっていた…

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第26回江東区高齢者集会 開催

”平和なくして福祉なし”の旗を掲げて25年!26回目の江東区高齢者集会が11月16日、江東区の西大島・総合区民センターで開催されました。(「こうとう民報」2014年11月号の二面トップ)       日本国憲法はなぜ世界の宝か!    東京土建江東支部・婦人部のレクダンス、江東相撲甚句会の朗詠でオープニングの後、宇都宮健児志氏が「日本国憲法はなぜ世界の宝か!」と題した講演を行いました。  宇都宮氏は、「貧困の広がりと戦争が結びついて、経済的徴兵制につながっていく」「立憲主義が脅かされ、国際的な人権保障の流れの中では、日本の遅れが問題とされている」「自民党の憲法草案は戦前回帰の思想に基づいている」など憲法をめぐる状況を事実に基づいてわかりやすく話し、「一人の力は微力であっても無力ではない。微力が集まれば大きな力になる」微力を集めて憲法を守りましょう、と呼びかけました。  午後には、引き続き宇都宮健児さんの「けんぽう座談会」「医療・介護はどう変わるか」「けんこう井戸端会議」「元気にうたごえ交流会」の4分科会の学習と交流で、元気と活力を養う高齢者集会となりました。  

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「9条の会」が初のデモ行進 銀座

護憲団体「九条の会」は24日、東京都千代田区の日比谷公会堂で、集団的自衛権の行使容認の閣議決定に抗議する集会を開催した。(東京新聞11月25日付=栗原淳)          九条守る意思示そう    -日比谷から銀座2500人デモー    12月の衆院選に向けて「憲法九条を守り、生かす意思を示そう」と主張。全国各地の九条の会や労働組合のメンバーら約2500人(主催者発表)が、デモ行進で「戦争反対」などと訴えた。  あいさつに立った呼びかけ人の一人、奥平康弘東京大名誉教授(85)は「日本が戦後培ってきた平和主義に立ち戻るべきだ」と強調。事務局長の小森陽一東大教授(61)も「この衆院選を、改憲の動きを阻止する運動の出発点にしよう」と訴えました。  同会のデモ行進は初の試みで、中央区銀座一丁目付近までの約二キロを歩いた。「九条を変えるな」「戦争する国ゴメンです」と書いたプラカードを掲げながら、「閣議決定を撤回せよ」「若者を戦場に送るな」と声をからした。 ●集会の模様 伴敏子さんのFBから

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11月3日 日本国憲法公布

1946(昭和21)年11月3日、この日「日本国憲法」が公布され、1947年5月3日から施行。ここに日本国民は、平和を愛し文化を重んずる決意を固めた。           日本国憲法 前文    日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって平和を愛する諸国民公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した、われらは平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う。われらは全世界の国民が、ひとsく恐怖と欠乏から免れ平和のうちに生存する権利を有することを確認する。・・・・・・・・・日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓う。 【注】左は9条の会がこのほど出したポスター。江東区でも「9条の会」はこの12月で創立10周年を迎えます。

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「日本国憲法を学ぼう!」 青年学習講座

「日本国憲法を学ぼう」と、江東区の青年たちが学習会を開くことになりました。来る7月26日。講師は江東区に住む弁護士の宇都宮けんじさん。「戦争するる国」づくりは絶対認めませんと言っています。       STOP! 戦争する国づくり と き:7月26日(土) 午後6時半開場 ところ:江東区産業会館 第5展示質 講 師:宇都宮けんじ(前日弁連会長)  日本国憲法が施行されてから今年で67年。私たちの先輩は、侵略戦争の反省のもとに「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないようにする」(前文)と決意して「憲法」をつくりました。しかし、異常な「右翼タカ派」ぶりをあらわにしている安倍・自民党政権下で、憲法問題をめぐる政権と国民の対決は日に日に緊迫しています。安倍政権が進める「戦争する国」づくりの策動を私たち国民は絶対に許しません。憲法を守り、くらしに生かしていくために力を合わせましょう。 皆さまお誘い合わせてご参加ください。  【お問い合わせ】 日本民主青年同盟江東地域協議会 電話 03-3648-5151 

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平和のための名言 中沢新一

中沢新一(1950~)。宗教学者、思想家。1980年東京大学大学院博士課程中退。早くからラマ僧を中心ろするチベット仏教に関心を寄せ、現代フランス哲学などと融合させて考察した『チベットのモーツアルト』でや『雪月曲線論』などで高い評価を受ける。(大和書房・「平和のための名言集」-早乙女勝元編)  世界遺産というと、イリオモテヤマネコみたいな感じがしますね。野生動物の最後の珍品として守っていかなければいけないという感じ、たしかに僕も、平和憲法は世界の憲法中の珍品だと思います。ところがいま、この世界の珍品を普通のものに変えようとして、改憲論が吹き荒れているわけです。   中沢新一(大田光・中沢新一           『憲法九条を世界遺産に』集英社新書)  以後、現代社会のさまざまなテーマに対して独自の視点に立った研究成果を発表し続ける。上の文言はお笑いコンビ「爆笑問題」の大田光の「憲法九条を世界遺産に」との提案に対する発言。 【今日の出来事】1951年「児童憲章」制定宣言 1955年パリ協定で西ドイツが主権回復 1967年丸木美術館開館

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さらに熱く憲法を詩(うた)う

今日は憲法記念日。「さらに熱く憲法を詩う」ー永井和子著(2007年10月10日発行・詩の冊子)をみなさんに差し上げます。著者は詩人会議会員。現在北海道・札幌市在住、1957年 慶應義塾大学卒。ご希望の方は「満州っ子」のHPまで。  ねがい  私には子どもが二人いる  男の子と女の子  40過ぎてはいるが子どもは子ども  いつも輝いて生きてほしい  笑いながら走ってほしい  何よりも 私より先に死なないでほしい  戦争なんかで、 死なないでほしい  憲法が起き上がった あの戦争はアメリカが仕掛けたもの 南京虐殺も従軍慰安婦もウソと安倍首相が嘯いたとき 銃剣で突き殺され埋められた中国人が土の下から這い上った 兵隊たちに凌辱されたオモニたちが悲鳴を上げた ガタヌカナルで餓死した兵隊が枯れ枝のような腕をつき上げた 東京大空襲でヒロシマ・ナガサキで焼かれた母と子が 沖縄の島々で自決させられた住民が起き上がった わたしたちの血と涙で生まれた憲法が起き上った

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佐藤真子さん 八王子でうたう

26日付しんぶん「赤旗」(首都圏版)報道によると来る5月2日八王子で催される「憲法集会」に歌手の佐藤真子さんが出演、プロローグで平和の歌をうたいあげる予定という。なお、詳細は以下の通り。   ■改憲を許さない憲法集会(八王子市) と き:午後1時半 ところ:いちょうホール  (JR八王子駅北口・京王線京王八王子からバスで「横山町三丁目」「八日町一丁目3分) ◆オープニング:佐藤真子さん(歌手) ◆発言:浅井基文、今宮謙二、島田三喜雄、小枝功、松本智量、白神優里子の各氏。 無料。  主催=八王子憲法9条の会。問い合わせ=042(636)1765 小木さん

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元帰還兵が語る 憲法9条の大切さ

「戦争を考える映画の会」(国分寺市)は12日ごご2時から、渋谷区千駄ケ谷1の東京体育館第三会議室で「9条を抱きしけてー元米海兵隊アレン・ネルソンが語る戦争と平和」の上映会を開く。(東京新聞・10日付「都心版」)        渋谷で12日上映会    ベトナム戦争の最前線で戦ったネルソンさんが帰還後、非戦を訴える活動を通じて出合った日本国憲法9条の大切さを語るドキュメンタリー。  会の花崎哲さんは「集団的自衛権の行使が認められれば、日本は他国のために戦争ができる国になる。だれかが行く、ではなく誰もが当事者になり得る。映画を観て、戦争、平和とは何か考えてほしい」と呼び掛ける。  一般800円、学生500円。問い合わせは花崎さん=電090(1261)5434=へ。

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豊かな自然こそ「平和の象徴」

昨年の春、バスで多摩の源流を旅した。たまらないほどの濃い緑に圧倒された。と同時に東北大震災で損なわれた三陸海岸の本来の美しい景観が頭をよぎった。「平和」という言葉の対置語はあの銃火を交える「戦争」だけではないと改めて思い知った。 ▼秩父多摩甲斐国立公園の濃緑の景       この国の自然の美しさこそ・・・  かって、長野県のある「9条の会」の集いであいさつした村長の言葉が思い出されます。「戦後に生きる人たちが平和の大切さを集約して伝えて行く努力をすることが大切。9条の会の運動もそのひとつだと思います。豊かな自然、美しい景観は平和の象徴のひとつです。県内でも一、二を争うこの地で会の発会式が行われることに意義を感じる。会がますます発展されるよう祈念します」 【追記】「平和」という言葉を辞書でじっくり見たことありますか? と問われれば「いいえ」と誰もが答えることでしょう。それだけに、「平和」は日常的に頻繁に使われ、熟知しているつもりでいるからです。そこで、辞書を開けてみて驚きました。[平和]①心配・もめごとがなく、なごやかな状態。②戦争や災害などが無く、不安を感じないで生活できる状態。つまり、この国は、この日本は災害列島だから常に「平和」が損なわれており、したがって、「平和・日本を保持する」は永久の課題なのです。それなのに・・・。

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「9条の会」 ネットで交流しよう

「江東9条の会」が発足して、来年で10周年。これまで「9条の会」賛同人カードには、多数の方の「戦争反対」「9条守らねば」など、さまざまなメッセージがよせられています。その中にはメール・アドレスを記入された方も少なくありません。「ニユ-ス」の発行は、財政上やさまざまな事情で定期発行は無理ですので、ホットなニュースや経験談などを常時交流できるよう、ネットで交流できるよう考えています。       ネットで9条への思いを交流しよう ●まだ大丈夫、うかうかしていると、軍靴の足音はあっという間に私たちの身に迫ってくると思います。日本中の人たちが我がこととして憲法改悪の危機を考えてくれるためには、何をしたらよいのでしょう。 (田島 操) ● かって、突然始まった戦争なんて、ひとつもありません。気がついたら戦争をせざるをえない状況になっていたのです。戦争で金儲けをしていた人たちは、そうやって戦争を始めるのです。だから、戦争の臭いがするものは、私はすべて反対します。当然9条は前文とあわせて現行のまま残すべきです。「戦争はしません」という宣言なんですから。(金子 潤)     <お願いとお知らせ>   「憲法9条を守る」この一点で江東区でもメール、Fb,Twitter,Blog HPなどで情報や意見の交換などができたらと思います。よろしければ、あなたのメール・アドレスを下記までお寄せくだし。  nagai-y@mri.biglobe.ne.jp/

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今日は「江東9条の会」創立9周年

「江東9条の会」が創立したのは2004年12月9日。あれから9周年。西大島・総合区民センターで開かれた「発足のつどい」には250人の区民がつどい、盛大におこなわれました。  会は、日本国憲法第二章戦争の放棄、「第9条」を高らかに読み上げて、「この灯」「下町ピース」合唱団の歌声で始まりました。当日、参加された6人の呼びかけ人からそれぞれの人の想いが語られました。  会は全国と江東9条の会アピールを確認し、準備会からのお願いと申し合わせ事項を採択しました。会の活動資金・募金の訴えに10万円を超える浄財が寄せられました。会場からは活発な発言が終了時間いっぱいまで続きました。  なお、当日参加されたか方々はこぞって賛同人カードに想いを記入しましたが、砂町のある女性は・・・  「砂町にくらして20数年、区内を歩き、目についたのは空襲の跡の碑。よほどひどかったのが簡単にうかがえました。。それから60年、9条がねらわれています。平和がすべてのはじまりです。政権の横暴を絶対に許してはなりません。憲法9条は最高の宝です」とよせていました。

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11月3日 日本国憲法公布

1946年、11月3日『日本国憲法』が公布された。1947年5月3日から施行。ここに日本国民は、平和を愛して文化を重んずる決意をかためた。写真左は「江東9条の会」しおり、表紙。右は憲法9条。        日本国憲法前文     日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う。われらは全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ平和のうちに生存する権利を有することを確認する。・・・・・・日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓う。

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東京大空襲を語る 早乙女勝元

毎年、BS-TBSが放送している「シリーズ68年目の夏・何を語り残すのか」。今年の8月25日は、東京大空襲を取り上げ、東京・江東区にある戦災資料センター館長の早乙女勝元さんへのインタビューでした。その番組の内容を、9月23日(日)のしんぶん「赤旗」がラジオ・テレビ欄に掲載しています。        憲法は親の世代からの財産    「はだしのゲン」の閲覧制限にも話は及び、キャスターが「むごたらしい場面を遠ざけようとする動きもある」との問いに・・・。   早乙女勝元さんは「それが戦争です。事実です」と答え、続けて「集団的自衛権の論議がある。憲法は親の世代から継いだ財産。それを失うようなことがあれば、子や孫たちに申し開きできない」とキッパリ言いきっています。

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解釈改憲で集団的自衛権 着々

憲法解釈で禁じられてきた集団的自衛権の行使容認などを議論するたま安倍晋三首相が設置した有識者懇談会が17日、参院選をはさんで約7カ月ぶりに再開し、憲法解釈を見直す必要を確認した。(東京新聞・18日付朝刊一面)       集団的自衛権 全員が容認派    年内に報告書を作る方針だが、メンバー全員が行使容認論者。世論や与党・公明党の理解が得られていないにもかかわらず、結論ありきで解釈改憲を目指す首相の主張を代弁する内容となりそうだ。  この懇談会は、第一次安倍政権で首相が設置。第二次内閣でも今年2月、全く同じ13人のメンバーデ再スタートした。現在は14人。いずれも講演や論文などで、集団的自衛権の行使を容認する考えを明らかにしている有識者ばかりだ(下表参照)。  なかでも柳井座長、北岡副座長は周知の改憲論者。  安倍首相は、懇談会からあらためて、解釈改憲への「お墨付き」を得ようとしている。だが、偏った人選の懇談会がまとめた報告書では、とても世論の支持は得られない。

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「戦争はいや」 このパンフがいい!

昨日のことです。月一回の病院通いの日。待ち時間を利用して「健康友の会」のコーナーに備えられている新聞やパンフなどに目を通すのを慣わしにしていた僕の目に、「戦争はいやだ」という掌に載せられるような小パンフが飛び込んできた。  「憲法改悪反対共同センター」発行のものだ。表紙には「憲法9条を変えて 国防軍なんてとんでもない」と書かれている。読みすすむうちに最終ページに俳優の西田敏行さんが「憲法を生かして、被災地の復興を」と切々と訴える一文に引き付けられた。憲法とあの大震災をリンクさせる論調が貧弱なだけに、ぜひ読んでもらいたい。と同時にこのパンフが広く普及されることを期待している。        憲法を生かして、被災地の復興を    憲法9条は絶対守るべきだと思っています。平和を願うこんな条文は他の国にはありません。いかに理屈をつけても9条をいじったらおしまいです。それに合わせ、現実を変えることになりますから。  東日本大震災と福島原発事故から被災地は立ち直っていません。いまこそ、憲法の理念を生かして、被災地・被災者の思いにそって、復興を進めるべきです。(西田敏行)

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平和のための名言 憲法行脚の会

憲法行脚の会。2004年6月、「憲法九条を中心として、憲法の価値をあらためて問い直し、憲法の意義を伝え広めるために」全国各地を講演行脚することを目的に結成されたキャンペーン。(大和書房・「平和のための名言集」-早乙女勝元編)  戦争で得たものは  憲法  だけだ            憲法行脚の会                  (「憲法行脚の会」オフイシャルサイト)  呼びかけ人は、内橋克人、落合恵子、香山リカ、姜尚中、斎藤貴男、佐高信、故城山三郎、辛淑玉、高橋哲也、高良鉄美、土井たか子、三木睦子、森永卓郎の12人。 【今日の出来事6・13】1948年太宰治自殺 1953年石川県内灘試射場反対闘争 【リンク】太宰治  http://38300902.at.webry.info/201304/article_43.html

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平和のための名言 澤地久枝

澤地久枝(1930年~)。作家。東京生まれ、幼少期に「満州」(現中国東北部・吉林)に移住、敗戦後1年間の難民生活を経て日本に引き揚げる。(大和書房・「平和のための名言集」-早乙女勝元編)  アメリカでは第二次世界大戦後も常にどこかの国と戦争をしていた。しかし日本は第二次世界大戦後は一人の公的な戦死者も出さないで来た。ということは、日本人によって殺された他国の人もいないということです。それがなぜ可能だったのかというと、シロアリに食われるような形になりながらも、憲法、特に九条が生きていて歯止めになったからだと思います。          澤地久枝「九条の会」発足記念講演会                2004年6月10日(「週刊金曜日」NO.520)  中央公論社に入社、働きながら早大二文に学ぶ。『婦人公論』編集次長を最後に退社。『妻たちの2・26事件』で本格的な執筆活動に入る。『密約』『烙印の女たち』『昭和史のおんな』『滄海よ眠れ』『記録ミッドウエー海戦』など話題作多数。「九条の会」発起人。 【今日の出来事6・11】1906年日本エスペラント協会設立 1979年「元号法」公布

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平和のための名言 梅原猛

梅原 猛(1925年~ )。哲学者。1967年『地獄の思想』を発表。72年『隠された十字架ー法隆寺論』で毎日出版文化賞、73年『水底の歌ー柿本人磨論』で大仏次郎賞を受賞し、「梅原古代学」を開花させる。(大和書房・「平和のための名言集」-早乙女勝元編)  歴史を冷たくみれば、権力者あるいは侵略者たちが戦争を起こす条件は次の三つであろう。  1.自国が戦争を仕掛ける相手の国よりはるかに強い武力をもっていて、その戦争の勝利が確実であること。  2.相手の国が自国に対して敵意をもっていること。  3.戦争で勝利を収めることによって巨大な利権が得られること。          梅原猛『戦争と仏教』(文芸春秋社)  さらに研究は縄文、アイヌ文化など日本の基層文化、日本人の精神文化の探求へと向かい、それらは「梅原日本学」と総称される。86年新歌舞伎の脚本『ヤマトタケル』を創作。上の文言は2003年アメリカがイラク戦争を始めるに際しての言葉。「九条の会」呼びかけ人の一人。 【今日の出来事6・10】1969年弐本のGNP世界2位に 2004年「九条の会」アピール

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憲法改悪は 英霊も反対

東京新聞(8日付)の発言欄がいい。表記の見出しで埼玉県寄居町の南部通文さん(77)が書いている。憲法を改悪して戦争の出来る国にしたら、靖国の英霊たちは全く犬死にになってしまう、と喝破している。紹介しよう。  閣僚をはじめ国会議員の靖国神社参拝が続き、中国や韓国との関係が悪化している。近隣の国との友好よりも参拝することが大切だと考える先には何があるのだろう。  その弁明として、国のために命を落とした英霊を祀(まつ)ることがなぜ悪いのか、と言う。その結果として今の平和憲法ができたのではないだろうか。その憲法を改悪して戦争のできる国にしたら、その人たちは全くの犬死になってしまう。  靖国神社に祀られている英霊たち自らに選ばされたら、「俺はここにいたくない」と言う人が大勢出るのではないだろうか。この方たちは今の憲法の恩恵に浴していない。

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澤地久枝さんのミッドウェー

1942年6月5日~7日は先の太平洋戦争で日本の海軍が壊滅した日である。しかも開戦(前年12月)以来6カ月のこと。太平洋のど真中・ミッドウェーで連合艦隊の空母が4隻が撃沈された。戦死者数は日本、3057人、アメリカ、362人の若者が死んだ。      澤地久枝さんの「滄海(うみ)よ眠れ」を読む    作家の澤地久枝さんが著書・「滄海よ眠れ」に書いた。それまで誰もがなしえなかった、長い年月をかけて日米の戦死者遺族を一人ひとりを訪ねて確認、遠くはアメリカまで探し訊ねて、徹底的に戦没した若者に思いをはせてその「来し方」を調べ上げたものといわれている。  ぼくが本書を手にしたのは、ほぼ30年前のことであった。当時病床にあった僕。瞬きするのももどかしいほど上下二巻のこの大冊を読み耽った。澤地さんが僕と同じように旧満州から引き揚げてきたという親近感からだけではなかった。あの戦争で死んで行った日米の若者たちの「存在感」を確かめるための執念にも似た思いに共感、驚きを感じたからである。  本書は繰り返し読む本ではない。そこにあるだけでよい。書棚にあるだけで光彩を放っているのだ。二つ年上の彼女が「9条の会」の呼びかけ人になった所以もそこにあり、今も続いているのだ。(永井至正) 【注】 ミッドウエー海戦   太平洋上の空母から飛び立った日本海軍の雷撃機、戦闘機は攻撃後、帰路に就くが、着艦しようにも母艦(加賀、赤城、飛龍、蒼竜)はすべて撃沈され、見当たらず着艦できず、海上に突入して行っ…

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