「戦場体験者ー沈黙の記録」 保坂正康

 戦後70年の2015年に単行本として出された本書が、手軽に手に取れる文庫本として発効された。40年以上にわたって戦争体験者から話を聞いてきた著者が、兵士の戦場体験と自らの戦争に対する考えをつづっている。戦争体験の中で最も重要なのは戦場体験であるが、これまで詳細に語られることはなかったという。(日中友好新聞・2018・10・25日付)  憲法改定や国防軍創設を声高に主張する勢力が台頭しており、戦場体験者の記録をもう一度初期の段階から進めなければ、日本は軍事主導の非歴史的観念に振り回され、進むべき道を間違える事態になりかねない、と警鐘を鳴らす。  そうした視点で、日中戦争での平頂山事件や強制連行、「満州国」などでの加害行為、学徒兵や軍医、衛生兵、さらにはインドネシアでの島民虐殺事件などを紹介。  戦場体験を見つめることは「記憶を父とし、記録を母として、教訓(あるいは知恵)という子を生み、そして、育てて次代に託していく」ことだという信念にたどり着いたと説き、説得力がある。  日中友好協会は1990年代、中国帰還者連絡会の元兵士から、中国での加害体験を聞きDVDとして記録に残した。当時でさえ、元兵士は70代から80代で、今ではほとんどの方が鬼籍に入っている。戦場の直接体験者から直接聞くことができなくなった現在、記録、映像を伝えていくことの大事さを改めて思った。 ちくま文庫・800円・税別(高杉貞明)

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NHKドラマ 「どこにもない国」に異論

 ハルビン市方正県にある日本人公墓を通じて国境を超えた友愛精神を伝えようと活動している「方正友好交流の会」は昨年12月、会報『星火方正』(せいかほうまさ)27号を発行した。(日中友好新聞・2月15日号)  巻頭論文は、歴史学者の加藤聖文氏の「誰が満洲引揚を実現させたのか?」。加藤氏はこの中で、ポール丸山氏の原作『満洲 奇跡の脱出』が下敷きになっているNHKのテレビドラマ「どこにもない国」に触れ、日本人が満州から引き揚げた功績がひとり、丸山邦雄氏であるかのように喧伝されているが、事実は違うと指摘している。  「丸山の行動は満洲引揚実現に何の影響も与えなかった(中略)丸山が意識していたか否かは定かではないが、GHQと日本政府は満洲引揚の世論形成に丸山を<利用>したといえ」と書いている。(以下略) 【追記】昨年の春、「どこにこない国」の放映に関して、私もブログで精力的に宣伝した手前、この記事に忸怩たる思いもあるが、なによりも日中友好協会の都連会長・石子 順氏がしんぶん「赤旗」の「テレビ・ラジオ欄で次のように紹介していた。「『どこにもない国』。13年で滅亡した『満洲』で残された日本人百数十万人を日本政府は見捨てた。『満洲』から脱出してその救出を国に働きかけた男たち。引き揚げ行の苦難や悲劇の一部は捉えられてきたが、これは1946年に引き揚げが実現されるまでの実話を掘り起こした」。  この記事と推薦文の齟齬をどう解釈されるのか、真実が知りたいものだ。(永井至正)

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『731部隊と戦後日本』 加藤哲郎著

 1971(昭和46)年4月、江東区議会議員に当選した私の後援会長だった上園直二さん。彼は戦時中、満洲・ハルビンの731部隊に所属、陸軍曹長で死体(丸太)搬送係を担当していた。その彼がことあるごとに、自分が体験した壮絶な様を語り、「永井君いつか出版してくれ」と依頼されていた。その後ほどなく亡くなられ、果せなかったが・・・。  731部隊の悪魔の所業は、多くの証言や著書によって明らかにされてきた。この書は、731部隊は戦後どうなったのか、何をしてきたのかなどを明らかにしている。(中略)本書を読んで、731部隊が戦後、正式な解散命令を受けておらず、戦後一部の退院には俸給が支払われ、多くに医師が大学の教員や日本医学会の重鎮になったりしていることに改めて驚かされる。  今年7月、京都大学で、731部隊の軍医の博士号に対して検証を要請した。また、北海道大学でも同様の問題が発覚。私は731部隊の蛮行について、森村誠一『悪魔の奉職』など多くの著書に接し、また、部隊のあったハルビン郊外の平房にある記念館を訪れ、衝撃を受けてきた。しかし、731部隊についてはまだまだ未解明の点が多い。一層の真実の解明を期待したい。(花伝社ー堀井聖至 「日中友好新聞・12月5日付)

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中国の画家「斉白石展」を見る会

 日中友好条約締結40周年を記念して北京画院秘蔵の名品を公開。その画の見学会を企画しました。集合場所で各自、前もって入場券(620円)を購入してお集まりください。なお、見学会終了後上野駅前で希望者の懇親会を予定しています。

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日中友好協会 江東支部ニュース

 日中友好協会江東支部のニュース、2018年10月号(No.135)が発刊された。これまでと違い「便り」が「ニュース」と名称を変更、部内向けのニュースだけでなく広範囲の読み手を意識したものと思われる。A4表裏のオールカラー刷りで記事も多彩、今号は今年度の「支部総会」を中心に編まれている。

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日中友好協会江東支部 第14回支部総会

 今夏は猛暑が続きましたが、お元気でお過ごしのことと存じます。日中友好協会・江東支部が結成されて13年が過ぎようとしています。この間、会員の皆様方のご協力で会も順調に運営されております。つきましては第14回の支部総会を開き今後の更なる発展を期したいと思います。  なお、総会終了後懇親会を開きたいと思います。お忙しい事とは存じますがご出席いただきますようご案内申しあげます、 ◆日 時:2018年9月29日(土)午後1時~ ◆場 所:南砂公社住宅4号棟集会場中ホール        (南砂2-3-4号棟1階) ■懇親会:午後2時ころからの予定です。         1000円

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「中国帰国者も高齢化」 対策早く

 日中友好協会江戸川支部の平沢千恵子さんから手紙を頂きました。それによると、戦後73年、中国から帰国を果した残留孤児や婦人たちも高齢化、その対策に追われているといいます。例えば老人ホーム入所の問題など、その逼迫した実情を訴えています。  永井至正様     少し涼しくなって、ホッと一息ついてます。「書」を書いていても汗がポタポタと! 大変な夏でした。お変りございませんか。”NPO中国帰国者 日中友好の会”で忙しく活動しています。  最近活動した資料など同封いたしました。73年という月日が、早く早くと追い立てているみたいです。このままにしてはいけない!いけない!と。  だんだん”千の風”になり、人数も少なくなっていく。心はあっても、行動がついて行けなくなっている・・・・・・切ないです・・・・・・。  帰国者の人たちの老人ホーム入所の件は大きな問題となっています。「日本語」が、解らない。入所しても、通じない。一人ぼっちになっているのです。対策を早くしてあげないと。でも、とっくに分かっていたはずですよネ。日中友好協会でも手がまわらないと据置きにされています。  江戸川区(小岩?)に老人ホームを作ろうと、今進めています(詳しいことは判らないのですが・・・)問題は山積です。彼らも日本人と同じ道を歩いているのに。(9月13日・平沢千恵子) 【同封されていた資料二つ】

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「加害の責任に胸痛む」 日中友好江東の戦争展

 日中友好協会江東支部は、同区南砂団地9条の会と共催で「平和のための戦争展」を8月1日から7日まで江東区内で開催。来場者は焼く700人で、会場アンケートも120通が寄せられました。(日中友好新聞・9月5日付)  子ども連れの親子や仕事帰りのサラリーマン、高齢者などが熱心に見学していました。  展示品は、村瀬守保写真集50枚や証言DVDの放映、戦時中の出征旗。鉄の徴収でセトモノに代用されたお釜、大根おろし、キセル、また戦況を伝える当時の新聞、切り絵や絵画など。  アンケートには次のように貴重な意見が寄せられました。  「加害者としての責任を同じ日本人として胸が痛い思いです」  「貴重な写真」  「生々しい写真にシヨック。戦争の悲惨さは忘れられない」  「若者や学生にこそ多く見学してもらいたい」  上海TVも取材に来て見学者へのインタビューや「なぜこの展示の会を開こうと思ったのか」などの質問を受けました。  江東支部長(斉藤信行)は、「戦争の悲惨さと二度と戦争はしてはならないこと」、「安倍内閣の憲法9条改悪を許さず平和を守り抜くことの大切さ」を多くの人に知ってほしいからと答えました。  

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日中友好協会江東支部 ニュース 8月号

 日中友好協会江東支部のニュース・2018年8月号(NO.134)を頂いた。一面は先頃開催の「平和のための戦争展」が成功裡に終了したことが、二面はこの7月に実施された「中国平和旅行」参加者の感想などが色彩豊かに紙面を飾っています。

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「南京大虐殺記念館」で交流 日中友好江東支部

 日中友好協会江東支部は、7月4日から8日まで15人で中国の南京、蘇州、抗州、紹興へ「平和と友好の旅」に出かけました。南京の大虐殺記念館では張館長が一行を出迎え、特別室でお互いあいさつを交わしました。(日中友好新聞・8月5日付)  張館長は、歓迎のあいさつを述べ、大虐殺記念館の概要を説明。「この虐殺記念館」は世界への平和メッセージの発信だけでなく教育の場でもあります」と述べました。  江東支部を代表し斉藤信行支部長は、「日本では安倍内閣の下で憲法9条を改悪し、再び戦争のできる国づくりをしようとしているが、これを許さない闘いに立ち上がっています。日中平和友好条約40周年に南京大虐殺記念館を訪問できたことは非常に意義あることです」と述べ、「今回の訪問が、今後の両国人民の交流と友好に少しでも寄与できればと願うものです」と述べました。  一行は犠牲者へ献花し、張館長と一緒に記念写真を撮りました。館長が「教育の場でもあります」と述べたように多くの小中学校の生徒が貸し切りバスで来館し、列を作って入場を待っている状態が続きました。  平和の取り組みと過去の歴史の真実を伝える姿勢は日本も学ぶことが多いと感じました。

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平和のための戦争展 江東区

 8月1日から7日まで「江東区で、平和のための戦争展示会が開催されます。副題は「日本兵が撮った日中戦争の真実」。写真家・村瀬守保さんが撮影したもので戦場の実態のみならず、中国民衆や兵士の日常生活などががリアルに活写されています。

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日中友好江東支部 「望年会」お知らせのチラシ

 日中友好協会江東支部は毎年「望年会」を開きます。これは2008年の案内チラシ。「忘」でなくて「望」と書くのが決まりです。つまり、いやなことを忘れるのではなく、来年に望むことをお互いに語り合おうというのが趣旨です。

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日中友好協会 江東支部 ニュース

 江東支部では発足から3回目の「日中平和の旅」を計画して、7月4日に出発します。行く先は「南京、蘇州、杭州、紹興」です。一昨日、支部の事務局からニュースが届けられました。             三回目の中国平和旅行    南京は江蘇省の省都であり、中国四大古都の一つ。何よりも南京大虐殺があった場所です。南京大虐殺記念館を訪問し、献花と表敬訪問を予定しています。  蘇州は運河が巡らされ、物資集積地として栄えた古都。杭州は浙江省の省都で中国8大古都の一つです。  また、中国で一番美しい「湖西湖」を訪れる予定です。  紹興は書道家の王義之や周恩来・魯迅の出生地、名産は紹興酒です。  手作り紹興酒を今から楽しみにしている人が多いです。参加者は15名です。  では、行ってまいります。

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坂本伸夫さん没後 10年

 今年は日中友好協会江東支部の初代支部長を務められた坂本伸夫さんが亡くなられて10年。2008年の4月でした。彼はいつも運動の先頭に立ち、文字通り「「平和の旗手」でした。今、戦争の足音がひたひたと迫るなか、存命だったらどんな想いにかられたでしょう。

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書評 『日中戦争全史』 笠原十九司著

 著者には南京大逆殺をはじめとして日中戦争に係わる多くのものに接してきた。今回の「全史」は、それらの研究成果も取り入れて、集大成ともいうべきものだと思う。日中友好新聞(2月5日付)で著者自身が自著について紹介している。(友好新聞・4月15日付)  日中友好協会は、日本軍の中国での加害について体験者の話しを聞き、ビデオ制作、また、体験を聞く会や戦争展などで、その実態を多くの国民に知らせる活動に取り組んできた。本書では、そうした加害がどのような全体の流れの中で行われたのかを知ることができる。  特に下巻は、従来あまり紹介されてこなかった全面戦争以降の事柄を扱っており、浙贛(せっかん)作戦や大陸打通作戦などは新鮮であった。  大著であるが、冒頭に「はじめに」として全体の流れが30㌻近くにわたって紹介され、大筋が分かる。  上巻では1915年の21カ条要求から、満州事変を前夜として叙述し1937年の南京大虐殺までを扱う。下巻では、その後の日中全面戦争からアジア太平洋戦争敗戦までを扱う。欲をいえば、今年が明治150年ということでキャンペーンが張られているが、明治からの中国とのかかわりにも触れてほしかった。本書で何を語りたかったかは、著者自身が日中友好新聞で語っているので、参照していただきたい。  本書を読んで、当時が、現在の安倍政権の戦争への道といかに似通っているかを思う。中国への加害行為を反省し、日中不再戦・平和運動を進めていくうえで、ぜひ読んでもらいたい書である。(高文研・上…

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「満蒙開拓団ー虚妄の『日満一体』」

 満蒙開拓団の敗戦時の大変だった逃避行などについての体験は多くの書籍や体験が語られている。また、残留孤児についても多く語られ、日中友好協会は、その支援活動などに積極的にかかわってきた。(日中友好新聞・3月25日付ー丸山至)  満蒙開拓団は約27万人が送り出され約8万人が亡くなり、多くの残留邦人を生み出した。そうした悲劇が起きた原因や本質は何だったのか。こうした問題を、本書は満蒙開拓団が国の方針として進められるようになった政策面を中心にして説き、明らかにしている。  5つの章に分けて、①移民計画の浮上②試験移民③百万戸移住計画と本格移民の実態④経済更正運動と分村計画⑤戦局の悪化と破綻する経過を説明。そこには、政府・軍部の無責任な政策立案と実行、移住者を半強制的に割り当て、確保するなどの様子が詳しい。  最後の6章、「開拓団の壊滅と開拓民の戦後」では、戦後の開拓民の苦難と犠牲者の問題や残留孤児問題にも言及し、開拓政策の清算が現在進行形で続いていることを強調している。  この書は、「満蒙開拓団」の本質、その全容を知ることができ、多くのことを教えられた。満蒙開拓を推進した人たtが戦後もその誤りを認めることなく、また、政府も、無責任な姿勢である。  「満蒙開拓をめぐる歴史は、日本の社会と組織が抱える構造的問題をあぶりだし、国策というものの本質を明らかにする。現在もなお残る満洲開拓政策の残影は、我々にとって決して無関係な過去の傷痕ではない」との指摘に学びたい。(岩波書店、2000円)

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水餃子をつくって食べる会

 中国の春分にあわせ、中国文化を楽しみましょう。実際に水餃子を皮から作って、食べながらみんなで歓談しましょう。餃子にまつわる話、水餃子の作り方、中国酒の飲み比べ、中国茶の味見などどうでしょう。  <連絡先> 日中友好協会東京都連合会 電話 03-3261-0433

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自著を語る 「日中戦争全史」 笠原十九司

 拙著「日中戦争全史(上・下)」は、昨年7月に高文研から出版されたが、幸い好評を得て、すでに4刷となっている。それは、拙著(笠原十九司)がこれまでの日中戦争史書になかった以下のようま特長が認められたからではないかと思っている。(日中友好新聞ー2月5日付)    戦争前夜にさせないためにも  一つは、従来の日中戦争史の歴史者は、柳条湖事件から満州事変を書き起こし、盧溝橋事件から日中全面戦争を書き起こしたのが多かったのに対し、拙著では1925年の対華21ヶ条の強要から日中戦争の「前史」が開始され、1928年が「前史」から「前夜」に転換したターニングポイントとなったことを明らかにし、戦争に至る「前史」と「前夜」を知ることは、、日本国民が現在の日本を新たな戦争「前夜」に突入させないためにも必要であることを強調した。    日中戦争における海軍の責任    一つは、日中戦争における海軍の戦争責任を究明し、日中戦争を全面化させたのも、日中戦争からアジア太平洋戦争へと突入させたのも、「陸軍が海軍を引っ張った」という通説と異なり、「「海軍が陸軍を引っ張っていった」結果であることを明らかにした。    中国は太平洋戦争の兵站基地   さらに一つはアジア太平洋戦争が開始されて以後の日中戦争の変容と実態について、中国がアジア太平洋戦争遂行のための総兵站基地とされ、資源・食糧の強制的収奪が行われ、強制連行・強制労働まで行われた実態を詳述した。  さらに、米軍機による日本本土爆撃を阻止するた…

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2018年 「都連」 新春のつどい

 核をなくして東アジアに新の平和を! 日中友好協会東京都連合会主催による「新春のつどい」のお知らせが届きました。 ◆と き:2018年2月3日(土)       14:00から ◆ところ:文京区民センター3階A       地下鉄三田線・大江戸線       A2出口から徒歩2分 ◆かいひ:3000円    <問い合わせ>日中友好協会東京都連合会 ☎03-3261-0433 [追記] なお、「都連」主催による二つの学習会も以下のように行われます。参加費はいずれも500円です。

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詩吟で「憲法守る共産党」 平沢千恵子さんから

 「本日(19日)のしんぶん『赤旗」6面に新興吟読会内・共産党後援会の記事が載りました」と、日中友好協会江東支部の役員だった平沢千恵子さんから久々のメールを頂いた。歌よし、笛よし、語りよしの彼女が詩吟迄とは知らなかった。  私も会員です。「憲法9条」を詩吟の節調にし、吟じてます。都連日中友好協会の総会の懇親会で参加の皆さんと一緒に吟じました。江戸川年金者組合のお花見会の野原で、最近では松島九条の会の講演会で。お腹の底から声を出すので元気が出ます。と言われ嬉しかったです。唱和するのも皆さんで声を出すのは元気がでます。ぜひ、やってください。報告でーす。

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「声明文」 中国の劉暁波氏への対応は人権無視

 日中友好協会千代田支部のニュース(9月25日号)。劉暁波氏死去に対する中国当局の対応に遺憾の意を表している。とかくこれまで当協会が中国に対し批判することに躊躇気味だったが、この声明文はいい。親しき友には遠慮なくその問題点を指摘することこそ、そこに真の友情が生まれる。 1 本年7月13日に、中国の著名な人権擁護家、中国文学研究家・ノーベル平和賞受賞者の劉暁波氏が死去しました。私たちは劉氏の死去に対し深い哀悼の意を表するとともに、氏の死去などに対する中国当局の対応に遺憾の意を表明します。 2 龍氏は中国における民主主義と人権擁護の活動の故に中国当局に4度投獄されました。4度目の投獄中に、『中国における基本的人権のために長年非暴力的な闘いをしてきた』ことを理由に中国政府の反対を押し切りノーベル平和賞が授与されました。中国当局は授賞式について、本人は勿論、妻の代理出席も認めませんでしたがそもそも劉氏を有罪とした判決自体が『国家は人権を尊重し、補償する』という中国拳法に反するものです。  ノーベル賞受賞者が獄中にいてかつ授賞式にも出席できなかったのは1935年のナチスドイツ以来のことです。また、劉氏の癌が発病してからも国際世論に背き死去直前まで牢獄外の病院での十分な治療を認めませんでした。 3 このような中国当局の行為は、1998年に中国が批准した国際人権規約に反するばかりか2004年に改正された中国拳法にも反する行為です。中国当局は劉氏の問題、「国内問題」だと主張していますが、人権問題はいま…

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「抗議文」 日中友好を著しく損なう行為

 日中友好協会千代田支部のニュースを頂いた。目を通すうちにハッとさせられる「記事」が目に飛びこんできた。それは下欄に掲載されている「抗議文」と「声明文」だ。とかく中国当局に対し遠慮がちな協会が「尖閣」、「劉暁波」事件の問題点を取り上げズバリ切り込んでいる。今回は「尖閣問題」についての抗議文。 1 今年に入り中国公船の我が国領海への侵入が相次ぎ、最近では海警のみならず中国海軍のの軍艦も津軽海峡から尖閣諸島まで繰り返し侵入しており、尖閣諸島での中国公船の侵入回数は8月中旬までに21回にもなっている。国際法上明確な我が国領海に対する中国海軍や海警の度重なる国際法を無視した侵入に対して厳重に抗議するとともに、2度と侵入を行わないように中国政府に強く求める。 2 中国海軍と海警による度重なる侵入は、日中間で合意されている「4つの基本文書」で明文化されている『すべての紛争を平和的手段により解決し、武力又は武力による威嚇に訴えない』という取り決めに反し、日中友好を著しく損なう行為であるとともに、憲法改憲を目論む我が国の一部勢力を利する行為でもある。 3 自らの主張を押し通すため、武力又は武力による威嚇を行使するという行為は、国際世論に背き国際的な孤立を招くことは歴史が証明しているところである。中国当局の猛反省を求める。(日中友好協会千代田支部常任理事会・2017年8月22日)

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中国残留孤児問題フォーラム 第3弾

 今年の4月中旬の清明節にハルビン・731部隊跡地の陳列館いおいて犠牲者への供養及び中国人養父母おの交流会を行いました。当日の動画・写真も活用して報告いたします。。      報告会 旧「満州」への謝恩と巡礼 ◆日 時」9月17日(日) 13:00~16:30               (写真展は11:00) ◆場 所:江戸東京博物館               (会議室・150人収容)       JR総武線 両国駅下車徒歩2分 ◆入場料」500円  <プログラム> *歌:松花江、二つの祖国 *トーク」:中国養父母と対面して *公園:加害と和解の足跡を訪ねて       今井雅巳さん *写真展:731部隊の真相 <お問い合わせ>中島幼八             090-9146-8008

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日中友好協会江東支部 総会のお知らせ

 不順な天気が続きますが、お元気でお過ごしのことと存じます。日中友好協会・江東支部が結成されて12年が過ぎようとしています。この間、会員の皆さま方のご協力で会も順調に運営されています。つきましては第13回の支部総会を開き、今後の更なる発展を期したいと思います。 ■日 時:2017年9月16日(土)       午後1時から ■場 所:南砂公社住宅4号棟集会場       (南砂2-3-4号棟1F)  なお、総会終了後に懇親会を開きたいと思います。お忙しい事とは存じますがご出席頂きますようご案内申し上げます。 ■懇親会の会費:1000円 <連絡先>江東支部 事務局  飯島勝子 03-3644-0692    左掲写真は創立総会の懇親会で披露された太極拳の演舞。あまりの華麗さに魅了されました。

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日中友好協会江東支部ニュース4月号 ㊦ 

 日中友好協会江東支部のニュース4月号の二面。トップには1月28日に開かれた東京都連の新年会の模様が写真4枚がそえられ特集されています。また江東支部の二つのサークルのお知らせが紙面中央に編集され、入会を呼びかけています。 ▼中国語教室と王先生 ■中国語教室のお知らせ!  毎月2回、隔週の水曜日に南砂のマンションの会議室でひらいちます。先生は中国の方で日本に来て10年余り、北京の外国語大学で日本語を学ばれ、流ちょうな日本語をあやつられ、優しく熱心に教えてくえます。どうぞ、中国語に触れて観たい方、ぜひ、おいで下さい。頭を使っていつまでも若くいられます。楽しいですよ。 ■切り絵教室のお知らせ!  毎月1回、東陽の産業会館などで教室を開いています。中国の花・動物・模様などをカッターで切り仕上げます。。初級はとても簡単です。誰でもきれいにつくれます。講師は東京都連から専門家が来られ、手取り、手取り丁寧に教えてくれます。興味のある方は事務局長の飯島勝子さんまでお電話下さい。  ☎ 03-3644-0692.なお、写真は飯島さんの作品(テーマは年賀)。

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日中友好協会江東支部ニュース4月号㊤

 日中友好協会江東支部事務局ニユースの第121号(2017年4月5日発行)をいただいた。B5版2ページ。その一面のトップは同会都連の理事会に参加したレポートを斎藤支部長が書き、コラムで会員募集など3本のアピールが掲載されています。 ▼創立総会で優雅に舞う 太極拳    日中都連第2回理事会に参加して               斎藤信行支部長  3月25日、東京都連の第2回理事会が神田の都連事務所で開かれ参加しました。石子会長のあいさつと事務局長の報告、各専門委員会の活動報告があり、その後討論に入りました。  私は、江東支部の活動を報告し、①中国百科検定は、役員会せ12回学習し、江東から試験に6名が挑戦した。全員の合格を期待して来年はさらに上級をめざしたい。②切り絵は、江東区産業会館が主う催する「ものづくり体験」に出展し、小学生にも切り絵を体験してもらっている。  ③中国語講座を月2位、中国の武漢出身の先生から教えてもらっているが「なかなか覚えられない」との声もある。④昨年、旧満州の戦跡を江東支部で旅行し、不再選の誓いを新たにした。それが南砂団地9条の会を立ち上げる力となった。賛同者250人となり安倍政権の憲法改悪を許さない活動をやっている、ことなどを報告しました。   お友達を紹介してください  日中友好協会高敏部では60人の会員目標を持ち現在奮闘しています。あと15人が拡大目標です。ぜひ、中国に興味のある方、以前中国に住まわれた方など紹介してください。よろし…

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かいらい「満州国」建国から85年

 今年の3月1日は、かいらい「満州国」建国から85年目に当たります。1931年9月18日、関東軍は奉天(現在の瀋陽)郊外で満鉄線路を自ら爆破する謀略事件(柳条湖事件<満州事変>)を引き起こし、それを口実に5カ月で満洲全域を占領、翌32年3月1日、「満州国」樹立、清朝の末弟・溥儀(ふぎ)を厳守として「執政」(2年後に「皇帝」に就任)にすえました。(日中友好新聞3月5日付)     世界支配野望の第一歩    「満州国」は、日本の敗戦(1945年)による消滅までわずか13年の命でしたが、終始関東軍の支配下にありました。それは、溥儀が「満州国」建国直後に関東軍司令官宛の秘密書簡で、「満州国」の国防・治安の日本への委任、、その経費の「満州国」側負担、日本軍が必要と認める各種施設への援助、「参議府」(執政の諮問機関)や中央・地方官庁の役人に関東軍の推薦による日本人登用などを約束したことに示されています。  関東軍が1936(昭和11)年9月、植田謙吉司令官(当時)名で作成した「満州国の根本理念」に関する秘密文書では、「満洲建国は、八紘一宇(はっこういちう)の理想を顕現すべき」「世界史的発展過程における第一段階」と規定。「八紘一宇」とは、「世界支配」を意味する言葉ですから、「満洲建国」はその第一歩だというわけです。  さらに、この文書は、「満州国皇帝」は「天皇に使え、天皇の大御心をもって心とすることを在位の条件」とし、もし皇帝がそれに反した場合は「即時その地位を失うべき」と、露骨に述べていま…

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中国「ソ満国境」・追憶の旅

 富士国際旅行社の機関紙・「いい旅 いい仲間」が手元にある。「旅は、平和で、豊かで、文化的な社会を育みます」がモットーの同社が企画した「ソ満国境」への旅が注目。それは,僕の母校・新京一中の2年先輩の苦闘の軌跡を追う話だからだ。    満蒙開拓の「加害と被害」を考える ■施行期間:8日間 5月14日(日)~21日(日) 256000円 7月 9日(日)~16日(日) 254000円 ■ツアーの魅力 ◇映画・「ソ満国境15歳の夏」の舞台を訪ねる ◇朝鮮料理からロシア料理まで、バラエティに富んだお食事 ◇「方正」や「東寧」では地元の方の証言聞き取りも予定

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あれから80年 盧溝橋事件 南京事件

 今年は1937年7月7日の盧溝橋事件、12月13日の南京事件など、日中戦争で日本軍が侵略戦争を中国全土の拡大してから80年の節目の年である。その後、対米英戦争にに突入し1945年に原爆投下で敗北する日本の戦局へとつながっている。(日中友好新聞・3・5付ー「南船北馬」) ▼「人は皆殺しにせよ」「家は焼き払え」「物資はすべて奪え」。日本軍が指揮した「三光作戦」の残虐・非道は加害の歴史として絶対忘れてはならないことだ。だが安倍首相は、戦後70年談話でも、自ら新楽戦争と認めず謝罪の意も示さなかった。しかしながら今年は日中国交回復がされて45周年の年でもある▼日中国交回復時、その後の日中平和条約の締結の際、明文で「すべての紛争を平和的手段で解決し、武力、または、武力による威嚇に訴えない」と両国は約束している▼ところが、あ安倍内閣になって戦争法が強行され、軍事国家づくり、トランプ米新大統領に対し日米軍事同盟の一層の強化をねだる従属ぶり、さらに武器の製造、開発、輸出、共謀在法制定へとっ暴走が続く▼あの戦争の痛苦の教訓から日本の平和憲法は生まれ、今年で施行70年となる。この憲法を墓する政権は力を合わせ打倒するしかない。(洋)

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