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zoom RSS 『石碑の誓い』 訪ねて@

<<   作成日時 : 2009/06/27 08:23   >>

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1976(昭和51)年、「江東の空襲慰霊碑をつくる会」が発行した「写真集・石碑の誓い」に、運動と編集の中心になった女性たちの短歌、詩、想いがつづられている。それぞれが、今ひもといても胸に迫る。今回から写真をそえてシリーズでその一つひとつを転載していこう。今年の秋から冬にかけて東京大空襲訴訟の判決が下されるだけに多くの人にあのときの想いを反芻してもらえれば。

  二十九年年目の三月十日の町で     永井和子

雨風に朽ちていく
季節ごとに風化していく
家と家のすきまに
路地の日陰に
ひっそりと ちいさな墓標

よほど気をくばってあるく人ででもなければ
目にとまることもなく
目についてもかくべつ不審がられることもなく
忘れたがっている 忘れさせたがっている
人間の記憶のなかで
日ごとぼやかされていく ちいさな墓標

それはもう二十九年前
この町の橋という橋
川という川 火になって
真っ黒なたつまき走りぬけ
呼吸する空気も火 呼びあう声も火
手も髪も涙も火にした炎
画像

 あれはもう二十九年前

 くりかえし過ぎる季節に
 刻まれた文字はうすれ
 雨風に欠け落ちて崩れていくちいさな墓標
 そのかげに
 二十九年前の戦後をけんめいに生きてきた
 おんなたちの怒りが
 やけどの右手を左手でかばうくせが
 しみついてしまった娘のかなしさが 
 日ごと鋭く刻まれていくこの町・・・・・・
{東陽公園 角塔婆} かってこの地で大勢の人びとが帰らぬ人となった。その死を悼んで昭和45年、角塔婆が建てられたが年月と雨風に風化し、取り払われて現在は跡かたもない。

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