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zoom RSS 燃えさかるトーチをかかげ

<<   作成日時 : 2010/11/24 06:56   >>

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今なぜよみがえるのか「沖縄詩集」。北海道に住む「沖縄詩人」の永井和子が訴えます。「日本政府は、沖縄の「施政権」を取り戻し沖縄が日本になったという。では、なぜ、今も、沖縄がアメリカ軍の思うままにされているのだろか?」と。本篇「聖火」は1965年、週刊紙「日曜版」元旦号を飾り、日本復帰の願いをトーチに託した。   
   
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   聖  火 一

たった一本のトーチだが
それに火が点じ燃えるとき
その火が南から東へ走るとき
みすてられた小指の希望が輝く

たった一点の炎だが
それがかかげられ駆けるとき
その火が憧れの祖国を貫くとき
忘れられた小指の願いがよみがえる
たった一本のトーチだが
それが人びとの願いにそむくとき

その火が祖国への祈りを傷つけるとき
裏切られた小指の怒りが燃える


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沿道にかざられた花は
ばらやカーネーションではなかった
美しい台もなく子どもたちの木のこしかけに
つつましくおかれた花の鉢ばち

沿道を埋めた人たちは
晴れ着も髪かざりもなかった
日よけの布もなく砂埃を頭から浴びて
それでも立ち去ろうとしない老婆たち

沿道にふられた旗は
きらびやかなものではなかった
束の間の祭りのためではなく子どもたちがその手で
紙に布に染めぬいた日の丸の旗なみ

沿道に叫ばれた声は
喜びでも笑いでもなかった
なんおいたわりもなくみすてられた十九年を
生きぬいた
この島の全ての人々の祈り
     

画像     
      三

燃えさかるトーチを受けて
若者は立つ
初めて日の丸の旗が
この島に星条旗に先んじてはためいた
その広場に
きびしく眼をあげて立つ

燃えさかるトーチをかかげ
若者は走る
日本を守るためにと信じて
この島とみずからを盾に死んだ父のその意思を
高く右手にかかげて走る

燃えさかるトーチを炎に
若者は駆ける
わたしたちも日本人だと
この島の全ての人びとが祈るようにふる
その旗の
願いを炎にして駆ける


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