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zoom RSS 構成詩「石碑の誓い」より

<<   作成日時 : 2010/12/02 10:15   >>

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太平洋戦争での東京大空襲で最も悲惨をきわめたのは、昭和20年3月9日から10日にかけての江東地区の空襲だった。僅か二時間余りの爆撃により、“銃後”と思われていた東京を一瞬にして血みどろの“戦場”にしてしまった。あれから29年、江東に空襲慰霊碑をという運動のなかで作られた「石碑の誓い」。永井和子が書いた。

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  29年目の3月10日の町で

雨風に朽ちていく
季節ごとに風化していく
家と家のすきまに 路地の日蔭に
ひっそりと ちいさな墓標

よほど気をくばってあるく人ででもなければ
目にとまることもなく
目についてもかくべつ不審がられることもなく
忘れたがっている
忘れさせたがっている 人間の記憶のなかで
日毎 ぼかされていく ちいさな墓標



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それはもう二十九年前
この町の橋という橋 川という川 火になって
真っ黒なたつまき走りぬき
呼吸する空気も火 呼びあう声も火
手も髪も涙も 火になって 

あれはもう二十九年前

くりかえし過ぎる季節に 刻まれた文字はうすれ
雨風に欠け落ちて崩れていく ちいさな墓標
そのかげに
二十九年の戦後をけんめいに生きた
おんなたちの戦後をけんめいに生きた
おんなたちの怒りが
やけどの右手を左手でかばう癖が
しみついてしまった娘のかなしさが
日毎 鋭く刻まれていく この町


【注】05年3月5日、「満州っ子」のフアイルより転載
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