ラジオ深夜便に 惚れた②

 NHKは毎月、最終日の午前四時代には作家・五木寛之さんが自ら過ごしてきた時代と歌、そして、人生を語る特集「わが人生の歌がたり」を放送して大好評。今回は、前回の「赤坂の夜は更けて」に引き続き、同日語られた「若者たち」を紹介します。聞き手(アンカー)は須磨佳津江さんです。

   NHK-ラジオ深夜便 07年12月29日 第33回 「若者たち」

五木 そのころ(昭和41年)はまた「若者たち」とか良いテレビ映画がたくさんあったんですよ。
  
  -ありましたよね。

五木 僕はほんとうにそういうものが好きだったんです。

  -「若者たち」をおかけしましょうか。41年の作品、藤田敏雄作詞、佐藤勝作曲、歌   は、ザ・ブロード・サイド・フォーです。
  
  君の行く道は果てしなく遠い

  だのになぜ 歯をくいしばり

  君は行くのか

  そんなにしてまで

  -「若者たち」でした。

五木 この歌を作詞した藤田敏雄さんという人は私の友人でしてね。
  
  -はぁーそうでしたか。
五木 当時大阪でミュージカルやドラマを書いたりして、大変な売れっ子でした。青年ぽくて何か雰囲気のある      人でした。

  -歯をくいしばり、なぜいくのかというフレーズが・・・。

五木 こういう都会に出てきて、そして、夜間の学校に通いながら辛い条件のなかで働いている若者たちが励まされた歌はいろんな歌があったでしょう。一つはこの「若者たち」のような「歌声」的いっしょに頑張ろうという、また「あぁ 上野駅」という歌もある。さらには「笑いすぎて涙が落ちる」という星野哲郎さんの歌も、いろんな歌があった。
 それがそれぞれの人のそういう中で生きていった人間の心を支えてきたということ、そのことだけは否定できないんです。美談とか心あたたまる歌でなくても、がまんしてがまんして、生きてきた。そんな人が今ラジオを聞いている人の中にもたくさんいらっしゃるのでしょう。

  -励まされたのでしょうね、音楽に。

五木 そうなんですね。
画像
〔蛇足〕 ★当時、テレビ映画「若者たち」には釘づけになったものです。映画化の話が、ある筋から横槍が入って中止になったことを思い出します。それにしても安らぎ、追憶、癒しの好番組をなぜ真夜中に放映するのでしょう。NHKは・・・。年寄りはこの時間帯は睡眠をとらなければならないんですよ。★左写真ー視聴者の根強い人気があるNHK「ラジオ深夜便」のアンカーたち。下左が須磨佳津江さん。



 

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント