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zoom RSS 神風特攻隊と川柳 A

<<   作成日時 : 2008/09/01 07:41   >>

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川柳辞典には「川柳とは季語や切れ字などの制約はなく、口語を用い、滑稽、風刺、機知などを特色とした十七文字の短詩」とあるが、ここに紹介する神風特攻で戦死した若者四人の川柳は、「あてこすり」や「こっけい」をこえている。自らの宿命(さだめ)の理不尽さを内に秘めつつも淡々として書き連ね、むしろ虚空に向かってレジストしているように思われ、見るものをして一層の哀歓が誘われる。以下百句を数回に渡って列挙する。

 川柳合作
 
 予備士官宿舎宿舎にて

生きるものは良いものと気が付く三日前

後三日、酔うて泣く者、笑ふ者

ジャンケンで羊カン喰って腹こわし

未だ生きてゐるかと友が訪れる(他隊の同期と久々の対面なり)

能筆は、遺書の代筆よくはやり



する事のない今日、明日の死が決まり

明日死ねと覚悟の上で飯を喰い

沈んでいる友、母死せる便りあり

悩みある友の気紛れ我黙まり

女とは良いものだぞと友誘い




雨降って今日一日を生きのびる

雨の日は飲んでれば良いひとり者

宿の窓、今日は静かに雨がふり

明日の空、案じて夜の窓を閉め

雷撃機、月をかすめて飛んで行き




人魂を見たぞと友の青い顔

人魂ものたくって飛ぶ十三期

女房持ち、人魂行きつ、戻りつし

幽霊はあるぞないぞと議論なり

明日の晩化けて出るぞと友脅し

明日征くと決まった友の寝顔見る

神様と思へばおかしこの寝顔

人形を抱いて寝てゐる奴もあり

人形へ彼女に云えぬ事を云い

真夜中に、遺書を書いてゐる友の背

画像
第十三期海軍飛行予備学生の遺稿集・「雲流るる果てに」から転載。及川 肇(岩手県出身)、遠山善雄(山形県)、福地 貴(島根県)、伊熊二郎(静岡県)四海軍中尉の合作。






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