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zoom RSS 「雲流るる果てに」−10−

<<   作成日時 : 2010/01/18 13:11   >>

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鈴木孟志[すずき・たけし]東京臨時教員養成所卒ー東京都出身ー昭和19年10月12日、九七式大艇に搭乗、あの台湾沖航空戦で戦死。25歳。(「雲流るる果てに」−63頁)
  
  朝  顔
 
 昭和15年8月10日 (学生時代)

 しぼむと知りながら愛せずにゐられぬ朝顔、−否すぐしぼむ故にいとほしいのか。このさまい庭に咲いて自分をなぐさめるこの花は、今日も雨にうたれてゆれている。坐ってゐると心がしづんでーー

    ”小夜時雨ふりくる音のかそけくもわれふるさとに住みつくらんか”
 
 と云ふ歌を思ひ出す。しづかだ。実に静かだ。雨の音の外、何も聞こえない。ぢっと聞いてゐると、雨の音が自分の心にすっかり入りこんで、おぼえずうっとりと目をつぶる。馬ていの音が遠くから聞こえてきたかと思ったら、またゝく間にその音が大きくなって、さっそうとして押し行く健児の姿がまがきごしに隙ゆくこまの如く通り過ぎる。又しづけさがおそってくる。

画像
解説〕台湾沖航空戦の戦果(左掲「朝日新聞)は当時、大本営の発表を聞いた国民を歓喜させ、安堵させた。しかし、戦後の米軍の発表によると、米軍の損害は大破重巡2、小破空母1と少なく、幻の戦果だったという。我が方の未帰還機は312機で、大本営は意識的に虚報を流したといわれる。

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