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zoom RSS 涙の総量そして9条・辺見庸

<<   作成日時 : 2011/01/05 05:29   >>

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東京新聞に長らく連載されていた作家・辺見庸氏の「水の透視画法」という読みものが暮れの12月28日に完結した。これまで文章そのものが難解で読み解くのに呻吟してきたが、社会時評としては的を得ていて欠かさず読んでいた。最終版がまたいい。「『なにか』がやってきた/涙の総量そして九条」という題名だ。その最終部分を引用しよう。

画像
   「なにか」がやってきた
    涙の総量そして九条


・・・・・・問題は四十年来待ちつづけている「なにか」である。先日その「なにか」にふと気がついてぞっとした。「なにか」はこれからやってくるのではなく、じつは、すでに訪れているのだ。戦争も恐慌も狂気も底なしのすさみも、見た目は安穏とした日常のなかにおどろくほど細かにもみこまれ、うまくコーティングされ、あたかも正常めかし正気ぶって、とうにここにやってきている。私たちはそれに気づいていない。たぶん永遠に気づきたくないのだ。

 憲法九条が言われなくなった。九条のA「前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない」はさらに言われなくなった。

 かってこれを声高にとなえていた者たちがいま政権中枢にいて「昔より特に今のほうが不幸だというわけじゃないんだから」という顔つきをしている。ニッポン賛歌がかまびすしい。面妖である。「なにか」がぐわっと立ちあがる光景は今後にあるのではなかろう。「なにか」とは、ほかならぬいまのことだ。変化駸々(しんしん)たり。年がまた暮れる。もう待つのはやめた。
  

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