
ごく大昔に断見の論というのがあって・・・・・・眼に見え無い物は無いにちがいない・・・・・・ということを説きました。するとそこへ釈迦が出て、お前」というと「のいうのは間違っている、それに一体無いという方が迷っているのだ、といい出したから、ますます分からなくなりまして、「ヘェ、それでは有るのが無いので、無いのが有るのですか」というと「イャそうでもない」というので、つまり何方(どちら)かたしかに分かりません。・・・・・・私共は何方へでも知恵のある方が仰しゃる方へ附いて参りますが、つまり悪いことをせぬ方には幽霊という物は決してございませんが、人を殺して物を取るというような悪事をする者には必ず幽霊がありまする。 (真景累ヶ淵)
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