「一日一言」 原 民喜

原 民喜[はら たみき](1905~1951)3月13日、この日、国鉄吉祥寺・西荻窪間で鉄道自殺。45歳。きわめてこまやかな感覚で美しい短詩を書いた。故郷の広島で原爆にあい、その重圧に耐えきれなかった。代表作に『夏の花』慶應英文科卒。(岩波新書・「一日一言」-人類の知恵ー桑原武夫編)

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       感  涙
 
 まねごとの祈り終にまことと化するまで、
 つみかさなる苦悩にむかひ合掌する
 指の間のもれてゆくかすかなるものよ、
 少年の日にもかく涙ぐみしを。

 おんみによって鍛え上げられん、
 はてのはてまで射ぬき射とめん、
 両頬をつやふ波だ 水晶となり
 ものみな消え去り あらはなるまで。

           
          (原 民喜詩集)

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