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zoom RSS 公主嶺小同窓会誌 第1章 エピソード −7−

<<   作成日時 : 2016/09/06 06:06   >>

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 公主嶺駅には何匹の動物がたかーー。まずだれもが思いう浮かべるのは、大棟(おおむね)の玉を間にして向かいあっていた六対の竜であろう。(記念誌27頁上段)

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   公主嶺駅にいた動物
         伊藤 聖(33回生)


 下からでは余りよく見えなかったが、この双竜は造形的にもすぐれたデザインで、大きく撓(たわ)めた竜身は躍動美にあふれていた。竜頭にもまた念入りな細工が施され、力量のある工人の手になったことを思わせた。
 また四角な煙突には燈籠(とうろう)のようなおおいがついていて、その上には竜の風見がのっていた。一般に風見といえば鶏であるが、公主嶺駅のは一見、タツノオトシゴのようで、ユーモラスでさえあった。さらに燈籠の四隅には怪獣(?)が空に向かって吠えていた。もちろん、これらは下からの肉眼では見えず、写真で見てはじめて知った次第である。

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 ところで、日露戦争直後の古い駅舎の写真には、双竜のいる棟から四方へ下りている降棟(くだりむね)の上にも、八、九匹の動物が並んでいる。これは「走獣」(そうじゅう)といわれる魔除けの動物で、中国の宮殿や寺院建築にはよくみられるものである。公主嶺駅の走獣は駅舎が改修されるうちに姿を消し、棟上の双竜もまた戦後の混乱のうちに失われて、今は一匹もいない。
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【注1】大棟の双竜
 写真上 公主嶺で人目をひいたのは大棟にいた双竜であった。この龍は造形的にも優れ、龍身は躍動感にあふれていた。(写真集14頁)
【注2】停車場
 公主嶺の駅舎は南満州鉄道沿線の駅のなかでも独特の風格をもっていた。ロシアは日露戦争の始まる前年、明治36年(1903年)にこの駅を建設した。
 日露の風雲は急を告げていた。着工が明治36年のいつかはわからないが、翌37年2月には早くも日露の先端は切って落とされることになる。ロシアは一日も早く、軍事上の拠点となる公主嶺駅を完成させようと、中国人労働者を督励し、昼夜兼行で工事を急がせたに違いない。「これはお前たちの駅なんだ」と中国人の歓心も買わなくてはならなかった。それが中国様式を取り入れた駅舎のデザインの採用となったものと思われる。(記念誌8頁)

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