公主嶺小同窓会誌 第4章 エピソード -5-

 大正7年4月、青森県から公主嶺小学校の3年生に転校した。担任の先生の諏訪免先生、鹿児島の方で、お宅に伺ったとき奥様とのお話がちっとも分らなかった。(記念誌139頁上段)

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  美人がロシア墓地に
     寺だ敏子(旧姓三浦・14回生)
 

 社宅は木下町の古いロシア建ての家で、部屋の真ん中に黒いペチカがあり、天井一杯に素敵な飾り模様がついていた。仏心寺はまだなく、武士道までの右側にわが家があり、向かいは同級生の神田誠之さん宅だった。わが家と神田さん宅は一戸建てだったが、近所の他の家はみな二軒に分けられていた。
 家の裏には農試の広い苗圃があり、ずっと先に無線局があり、その高い柱に雨の日はよく落雷の火柱が立った。そのはるか彼方にはロシア墓地がつづいていた。ロシア墓地といえば、こんな話もあった。
 神田さん宅の裏は空き地になっていて、そこに共同水道の建物があった。社宅に父の出張中、留守番がてら泊まっていただいた。農試の若い人が、ある夜その前を通ったら夜目にもはっきりした美人が立っていて、そばに寄ったところ前へ進み、いくら追いかけても追いつかず、気がついたらロシア墓地だったという。そんな話がよくあった淋しい街だった。


【注】ロシア墓地の塀 ロシア墓地の付近は守備隊の演習地になっていた。子どもたちは射撃地の球拾いにあきると、このロシア墓地の塀を乗り越えて中に入り、かくれんぼをして遊んだ。左端に墓碑がひとつ見える。
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