北朝鮮被爆者 置き去り 支援団体訪朝報告

 広島・長崎で原爆に遭い、北朝鮮で暮らす高齢の「在朝被爆者」に死者が相次いでいることが、7月に訪朝した支援団体の報告で分かった。かつては日本政府による調査もあったが、日朝関係の悪化でここ数年はまったく進展がない。
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 韓国などの在外被爆者は日本の援護制度で救済する動きが進んできたが、国交のない北朝鮮は置き去りのままだ。米朝首脳会談などで激変する国際関係の中、人道問題として対応を求める声が高まっている。(安藤恭子。片山夏子

     国交とは別 救済急げ
 
 (前略)7月中旬に訪朝した金子哲夫・広島県原水禁代表委員(70)はこう訴える。「北朝鮮の核保有は許されることではないが、だからといって被爆者まで差別していいわけがない。日本には被爆の背景となった植民地政策に加え、70年以上にわたり在朝被爆者を放置してきた責任もある。日朝の国交回復を待っている猶予はない。在朝被爆者に、特化した支援に、一刻も早く乗り出すべきだ」

■デスクメモ 
 原爆は首都圏ではやや遠い話に感じるかもしれないが、東京だけで五千人以上の被爆者が暮らしている。心身に傷を負い、家族を失い、後遺症におびえるのは海外に渡った人たちも同じだろう。「被爆者はどこにいても被爆者」。当たり前のことを軽んじた歴史に暗たんとする。(本) 2018・8・4
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