[「コロナとの共生だって!」『赤旗・潮流』

小学生の頃。友だちと自転車をこいで、小さな冒険に出かけた夏休み。おとな抜きで初めて遠出した見知らぬ街で泊まった思い出は、いまも記憶のアルバムの中に大切にしまわれています▼心に残る人それぞれの特別な夏。今年もお盆休みに入りましたが、キャンペーンの効果もなく、空も陸も帰省や旅行にむかう家族連れの姿は少ない。これだけコロナの市中感染がひろがっては帰りたくても帰れないのが現状です▼「この夏は『特別な夏』」。わざわざ会見を開き、そんなスローガンを付けて帰省や旅行を控えてと呼びかけた小池都知事。これには、何のCM? 青春か良さげな雰囲気をだしてどうする、といった声も。いまのつらい状況がわかっているのかと▼大阪では吉村府知事と松井市長が共同で会見して、うがい薬がコロナウイルスに効くと強調。「うそのような本当の話」「コロナに打ち勝てるのではないか」とあおりました。科学的な根拠も十分な検証もなく、混乱を招いた責任はとても重い▼コロナ禍に耐える人びとの心情に思いを寄せず、言葉も態度もうわべだけの行政の長。久しぶりに会見した安倍首相も能天気に。「ウイズコロナの時代の安全で安心な新しい旅のスタイルを普及・定着させていきたい」▼いまは感染拡大を抑え込むための正念場。集中的な検査や医療体制をはじめ、政治がとりくむべき課題は山のように。為政者がやるべきことをやらず、コロナとの共生を口にする。彼らの無謀から命を守る夏でもあります。(2020・8・9) 【今日の出来事】1936年ベルリン五輪で孫基偵、マラソンで金メダル 1945…

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