今年の”こどもの本”総選挙 『赤旗・潮流』

散歩のコースの自然公園で親子が虫探しをしていました。かごにはセミやカマキリがいっぱい。なんでも夏休みの自由研究にするとか▼いつの時代も子どもたちの興味をひく、さまざまな虫の生態。それは、ふだん害虫でも益虫でもない「ただの虫」であっても同じです。あまり目立ちませんが、私たちの身近でくらす彼らは重要な役割を果たしています▼たとえば田んぼにいる「ただの虫」のユスリカが減ってしまうと、それをエサにするクモやカエルなども減ってしまう。稲の病気を媒介する虫の有力な天敵であるクモやカエルが有効に働くためにも彼らが必要というわけです▼岩波ジュニア新書の『博士の愛したジミな昆虫』は、いかにも多種多様な虫たちが共存しているかを教えてくれます。その自然の調和を、人間が崩している現実とともに。地球上には3000万種もの生きものが存在するといわれます。いまや生物の多様性は今世紀のキーワードのひとつです▼全国25万人の小学生が選んだ今年の「”こどもの本”総選挙」。2年連続で1位になったのは進化の家庭の不思議をおもしろく描いた『ざんねんないきもの事典』でした。小4男子の感想には「どの生き物も精一杯がんばっていきているんだなと改めて実感しました。失敗をくり返して今のようなすばらしいものがあると感動しました」▼生きとし生けるものをいとおしく思える。子どもたちの豊かな感性。それを育て伸ばすのはおとなの責任です。よき未来につなげるためにも。(2020・8・26) 【今日の出来事】1789年フランス人権宣言採択 1974年原子力船「む…

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