戦後72年 「平和の俳句」 -47-

 11月最終週の「平和の俳句」。このほど12月分の選考会が開かれました。これには12月のゲスト選者である鴻巣友季子さん(54)も参加しました。(東京新聞11月15日付)

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     思い 詠み続ける
 
 14日に開かれた「平和の俳句」の最後の選考会には、終了を惜しむ声や平和への思いを俳句に添えて書き込んだはがきが、多数寄せられた。三人の選者が4479通の中から時間をあけて掲載句を選んだ
 いとうせいこうさん(56)は、連載終了後も「平和の俳句」を詠み続けたいという読者の声に「励まされちゃった」としみじみ語った。「どんどん読んでほしい。「平和の俳句」のだ第二期みたいなものが始まるんじゃないかな」と期待した。
 黒田杏子さん(79)は俳人の金子兜太さん(98)の後任として三回目の選句。「これまで兜太さんが辞めてさみしいという区が多かったけど、今回は前向きな声がたくさん」とほほえんだ。
 鴻巣友季子さん(54)は、レギュラー選者の二人が選考を終えた後も丁寧にはがきに目を通していた。「びっしりと平和への願いが書き込まれていて、ついつい読み込んでしまいました」と振り返った。
 「平和の俳句」は2015年の元旦に始まり、これまでに計13万1288通の投句があった。


この星のどの子もたんと食べて秋 田中亜紀子(46) 津市 2017・11・19

】<いとうせいこう>大きな願いだ。「たんと食べる」ことのできない世界中の難民や貧困家庭の子供のことを悲しみ 、祈る。その心が広がりますよう。

体重を気にしていられる平和だな 塚本大地(36) 名古屋市中村区 2017・11・20

】<黒田杏子> 食べ過ぎた。太らないゆに調整しなくちゃ。なんて言っていられるのはありがたいこと。ひもじい国の人々を想えば。

秋夕焼女人が造った火炎土器 進藤ユミコ(68) 埼玉県狭山市 2017・11・21

】<いとうせいこう>縄文土器は女性が造ったという説に触れ、作者はあの火炎に、また蛇のようにうねる土に思いをはせたのだろう。遠い日々のの秋に。

草花の秋蒔の子らVサイン 岩松明子(54) 東京都練馬区 2017・11・22

】<黒田杏子>近くの幼稚園。その園児たちが草花の秋蒔きを。作業を終えた子どもたちが、通りかかった岩ねさんに向ってVサイン。かわいいですね。

平和なるふるさとからの今年米 北村恵美子(80) 石川県津幡町 2017・11・23

】<黒田杏子>ご両親亡きあとの田畑を守られるご実家の弟さんからの毎年の賜物。 <いとうせいこう> さあ収獲の時は過ぎ、振る舞われる米。ふるさとは今年も平和だった。

高齢の一人暮らしも平和ゆえ 西村千賀子(79) 金沢市 2017・11・24

】<黒田杏子> おひとり様天国、年をとって、誰に気がねもなくたのしむ」一人暮らし。この充足感をこおのちも享受しつづけたいものですと。

酒一合一日の無事平和なり 岩谷隆司(75) 三重県亀山市 2017・11・25

】<いとうせいこう>一日一合と決めてありがたく呑む日本酒。ほっとするそのひとときの安心。 <黒田杏子> 一日が無事に過ぎる。夕 の酒一合。ああと頂く平和の味わい。

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