「前進! ゆっくりと、だが断固として」 瀬長亀次郎
瀬長亀次郎(1907~2001)「カメさん」と親しまれた沖縄の英雄的政治家。1923年、社会科学研究会の活動を理由に第七高等学校を追放処分になる。47年、沖縄人民党を結成、米占領軍への批判を展開。人民党弾圧を強化した米軍に逮捕される。日本復帰後に衆院議員となり不屈のたたかい続く。
瀬長亀次郎語録集
◆一リットルの水も、一握りの砂も、一坪の土地も、アメリカのものではない。空気は我々がただで吸わせている。そのうえ、今回の新たな土地強奪である。我々は対米非服従運動を起こさねばならない。(「四原則貫徹県民大会」での演説 1956年6月25日 那覇高校)
◆「一切のデマを粉砕して、くめどもつきぬ民族愛をもって凍結した外壁を打ち破り、溶かしてみよう。雪どけはやがて現れる。だが手をこまねいて、いねむりしては現れない。太陽より強い愛情がいる。その愛情は知性と勇気によって支えられるであろう。祖国の同胞はわれわえを支持している。国際すなわち、反戦平和の勢力もこちらの見方であろう。前進しよう、ゆっくりと、だが断固として」(1957年1月、那覇市長として初登庁の日、市の全職員を前にしての訓示)
◆対立物の発展、これが現世のすがたである。反対派の意見もきき、お互いが批判の自由を守って進むとき進歩は約束される。(1957年7月12日付日記よりー那覇市長のころ)
◆この沖縄の大地は、再び戦場となることを拒否する 基地となることを拒否する あの紺碧の空 サンゴ礁に取り囲まれて あの美しい…